
ほせ
@coffee_dog
2025年5月23日

アルジャーノンに花束を新版
ダニエル・キイス,
小尾芙佐
読み終わった
名作の一つだとは知っていたが、初めて読んだ。終始読んでいて辛かった。みんなと同じほどの知能がなくても、みんなが羨むほどの知能を持っていてもチャーリィが他者との差異に苦しんでいることが感じられて…本人が望んでいることが何もないような気がして。読み書きができるようになりたいとは思っていたと思うが母親が周りに言えるようにだったり、みんなと仲良くなりたいだったり他者がいるからこその欲望というか。望んでいることには間違いないのだけれどもなんともやりきれない感じがした。個人的には学ぶことは楽しいことであると思う。新しいことを知ることや分からなかったことがわかるのはとても楽しいことだと思う。でも、チャーリィの結果報告からはそれが伝わってこなくて。もっと純粋に楽しいと思える教育の仕方はなかったのだろうか。最後は報われたのだろうか。思うことが多すぎてなかなかまとまらない。これからもふとあるごとに思い返して考えてしまうと思う作品だった。