
さくら
@saku_kamo_ne
2025年5月24日

読み終わった
言葉と向き合う人、言葉に救われたことがある人、言葉を紡ぐ人に読んでほしい。
人生が、いっぱいいっぱい詰まってる。
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「生活と人生の接点で生きている」(p.6)
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「生活の次元では特別な意味を持たなかったある言葉が、闇から私たちを救い出すのである」( p.6-7)
ひとこと。
たったひとこと。
辞書でひいた言葉ではなく、きちんと「自分のものになった」あの感覚。
自分だけの定義。
自分だけの言葉。
自分だけの世界。
けれどもそれが不思議と他のひとに共感してもらえたりする。
共感してもらいたいわけじゃない。ただわたし以外にも同じように感じるひとがいるという事実が驚きであり、悦びである。
しかしながら一方で、どの深さまでいけば他とはわかり合えないところにいけるのだろうという探求心がたしかにある。
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「受け取る側は、同情と共感の差を鋭敏に感じとる。同情の眼は、相手に弱者の姿を見出すが、共感の眼は、弱者の奥にもう一度立ち上がろうとする勇気の姿を見る」(p.18)
ここの表現が好きすぎる。
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「本を読むとは、記されている内容を理解することよりも、人生の羅針盤になるような言葉と出会うことだった。一行、あるいはひと言でもそうした言葉に出会うことができればそれでよかった」(p.20)
読みながら泣いちゃいそうになる。
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「「ひとり」のときを生きるとき、人はそれまで見過ごしてきた、さまざまなものに出会い直す」(p.35)
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「本当の意味で「書く」ことが行われるとき、私たちは、そのことによって自分が何を考えていたのかを知る」(p.38)
書く行為でしか得られない何かがある。絶対に。


