
はな
@hana-hitsuji05
2025年5月24日

読み終わった
どこに行っても、よそ者の自覚があった。
この一文に尽きる。
この気持ちを知っているから手に取ってしまったんだと思う。
今、並行して読んでいる本や勉強していることにも次々リンクすることが書かれており、作者の考えやそれを表現する言葉が変わっていったり、意思や方向がクリアになっていく過程が良かった。
私が『選ばない、選びたくない』という権利は、先人が苦労して獲得してきたもののひとつかもしれない。
だから今の私が自分の意思で選択出来るということを心に留めておかねばならないなと思った。
そして目の前の人の不便や困り事を、その人のものとして捉えている自分が恥ずかしいというか、おかしみを感じた。
その人は自分の未来かもしれないと微塵も考えていない部分に鏡を突きつけられて、その中の自分と目が合った。
こんなに自分と相手を区別して優劣をつけて殺して、人間の生存戦略は一体何なんだよと苛々していたが、人権の保障の徹底を目指すことが自分の生存にも有益だという言葉を読んで、あー…人のためにすることが巡り巡って自分のためになるのはこのことかと。
これが私たちの、人間の目指している特化された力だと信じたい。
あー…。いつも新しい本を読むたびに、自分の中にあるもののうち何かと何かがリンクする。
そして自分の考えが広がり行動が変わる瞬間を自分が1番目に感じることが出来る。これだよ、読書。






