
ロッタ
@rotta_yomu
2025年5月19日

世界ひと皿紀行 料理が映す24の物語
岡根谷実里
読み終わった
印象に残ったエピソードのひとつ。
パプアニューギニアにはターニムサクサクというわらび餅のようなぷにぷにした主食がある。味はない。それでも彼らの大好物なのだそう。岡根谷さんは尋ねた。「私には味が感じられないのだけれど、あなたの感じている味を表現して」彼らの答える。「味はないよ。あえて表現するなら満腹感かな」山岳部に住み毎日生きていくための重労働に励む彼らにとって、満腹感はおいしさなのだ。無味だけれど、おいしい。わたしの知らない価値観はいくらでも存在する。おいしいが増えた。



