
Hoshiduru
@lilimoe
2025年5月24日

声の地層
瀬尾夏美
読んでる
周囲にいた被災者による語りに耳を塞いでしまう体験が何度かあって、ずっと罪悪感を抱えていたのだけれど(私が体験していない、大きな大変さの語りを阻止してしまっていたから)、震災についての語りを読んでいて、ああ、私はまだ「聞き手」になる準備ができていなかったんだな、と思ったし、最近になって震災の話題に触れるようになったのも自分では「今更かよ」と思っていたけど、ようやく、より遠い他者からなら話を聞けるんだ、と理解した。
とかやってたらコロナ禍の話に突入して急に息が詰まった。私にとってコロナ禍って2021年の終わり頃までだから、みんなが当たり前のように2020年の途中までを指す感じとかも含めて、想像以上にあの頃苦しかったんだな、と思う。たしかに、あの頃から急に語らないでいること、を意識したことが増えたかもしれない。

