声の地層

18件の記録
- Hoshiduru@lilimoe2025年5月25日読み終わったトータルではかなりハイカロリーで、受け止めきれない話も多かった、けれど、どこかでそれでも良いのだと少し思えた。それが「まだ」受け止め切れない、なんだろうな、と思うから。 私は痛みをかなり日常の忙しなさのなかで受け流してしまった部分があって、一見ネガティブな事に感じるかもだけれど、しっかり当時のことを悔いたり苦しみ直したりする時間も必要なんだなと思った。それをする場、ときっかけとしてこの本はかなり有用だった。
- Hoshiduru@lilimoe2025年5月24日読んでる心に残る一節作中に出てくる「11歳の時の体験の特別さ」の仮説、私自身が震災当時11歳だったのもあり、なんだか難しい。 だが確かに、その結果が表出したのが後になっただけで、11歳の頃はあらゆる形で心身が沢山傷ついた(大怪我をして、血まみれで病院の待合室にいたのも震災の1週前だった)。そのくらいの頃の記憶はあやふやすぎて、果たして私の人生において11歳が特別か、までは断言できないけれど。
- Hoshiduru@lilimoe2025年5月24日読んでる周囲にいた被災者による語りに耳を塞いでしまう体験が何度かあって、ずっと罪悪感を抱えていたのだけれど(私が体験していない、大きな大変さの語りを阻止してしまっていたから)、震災についての語りを読んでいて、ああ、私はまだ「聞き手」になる準備ができていなかったんだな、と思ったし、最近になって震災の話題に触れるようになったのも自分では「今更かよ」と思っていたけど、ようやく、より遠い他者からなら話を聞けるんだ、と理解した。 とかやってたらコロナ禍の話に突入して急に息が詰まった。私にとってコロナ禍って2021年の終わり頃までだから、みんなが当たり前のように2020年の途中までを指す感じとかも含めて、想像以上にあの頃苦しかったんだな、と思う。たしかに、あの頃から急に語らないでいること、を意識したことが増えたかもしれない。
- 白居易@hakkyoi_hakkyoi2025年4月13日読み終わった知らない誰かの語りが、それに呼応するように綴られる物語が、心の隅々まで染み渡る。 随分前に読み始めたのに、通勤の電車の中で、自宅で、カフェで、バーで、頁を捲る度にとんでもなくぐっときてしまい泣きそうになるので読み終わったのはつい先日だった。 語彙力が貧困なので、最近読んで良かった本も映画も全部祈りが込められているなという感想しか出てこない。 ほぼ無神論者だけど、祈りだけは、祈りに込められた想いが何かを動かすことだけは信じている。 この本の中にある祈りが誰かに届きますように。 まずは母に今度貸そうと思う。