ちょこれーと* "移動と階級" 2025年5月25日

移動と階級
移動と階級
伊藤将人
うちにも障がいのある人がいるからよく分かる。 災害が起きて仮に避難指示が出たとしても、家が崩壊したりしていなければうちの家族は自宅に待機していると思う。 心身の負担が重すぎるし、まわりに気を遣うことでストレスになってしまうから。 いや、みんなストレスにはなるだろうから、違う場所に移動いないといけないことを理解できない、が正しいのかもしれない。 「知らない場所に連れてこられた」その上「知らない場所での生活を強いられる」。 心身の負担は計り知れないし、何なら食事を口にしない可能性もすごく高い。 なるほど、『移動できない人』とはうちのことかと思った。 周りにスーパーとかが無いから買い物をするとなるとだいたいは車か電車で『移動』しないといけない。 交通手段がないと生活できない人がいる。 高齢者が免許を返納しない理由。 薄々感じてはいたけれど車がないと日用品や食料の確保もままならない人がいるということ。 そして池袋暴走事故。 『だが、あのとき関心を集めたのは、事故の原因や背景よりも、“上級国民”と呼ばれた被告の特権階級性とパーソナリティであったように思う。』 当初ニュースで報じていたのは「高齢者が運転している車に親子がはねられた」という内容だったはずなのに、いつの間にか「事故を起こしたのはかつてのお偉いさんだった」という事の方がフォーカスされるようになっていった。 命に重いも軽いもないのに、というのは当時も感じていたこと。 『移動と階級』は社会ぐるみで考えていかないといけない難しい問題だなと感じた。 …この時点でまだ目次に到達してない。 内容が濃すぎるし重すぎる。すぐお腹いっぱい頭いっぱい盛りだくさんでパンクしそうになる。なんて濃密な本を手に入れてしまったんだと頭を抱える。ゆっくりじっくり読もうと思う。
ちょこれーと*
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@5_ogd
階段から落ちて松葉杖があっても激痛で歩くのが辛かったあの日、明らかに高齢の方がどんどん横を通り過ぎて行って泣きそうになりながら歩いた。 『足』が無いとどこにも行けないんだなと強く思い知った。
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