
もぐもぐ羊
@sleep_sheep
2025年5月25日

誰でもない
ファン・ジョンウン,
斎藤真理子
少し読んだ
短篇集の中から「笑う男」と「単行本盤訳者あとがき」、「文庫版訳者あとがき」を読む。
「笑う男」は何度か形を変えて『ディディの傘』に収録されている「d」に結実したとのことで、はじまりの物語を読みたくて一篇だけ読んだ。
「笑う男」と「d」の間にはセウォル号事件が起きており、「d」はこの事件の影響を大きく受けている。
著者自身もセウォル号事件以降書けない時期が続いたとのことで、韓国社会に属する全ての人が大きなショックを受けたことは想像に難くない。
「笑う男」と「d」はもはや別の物語になっていたし、それが著者がだした答えなのだと思う。


