
花春
@haru-tuge
2025年5月27日

異国の花守
波津彬子
読み終わった
すごく良かった〜!
金沢の落ち着いた古都の雰囲気の中で、庶民で現代的な(でもいいとこの)お嬢さんが、ゆっくりとした暮らしの中で、恋をしたり、どういうふうに生きてゆきたいかを見つけてゆく流れが、しっとりしていて、視線がやさしくて。
日本が好きな外国人のアレックスが、伝統を失いつつある「現代の日本」に失望しつつ、それでも日本で生きようと思ってくれたのが、こう…嬉しいなあ、と思う。タイトルが『異国の花守』なんだよなあ。そうだね…。
金沢に行ってみたくなるようなお話。
各話のタイトルがきれい。異国の花守、佐保姫の恋、名残りの花、花の聲、夏衣の風、冬の音、花笑みの庭…。
最終話タイトル、「花笑みの庭」なんですよ…とてもよい…。

