
益田
@msd
2025年5月27日

悪について
エーリッヒ・フロム,
渡会圭子
読み終わった
力に惹かれ、人よりモノを愛して、自分の中に引きこもり、不確定な未来に飛び出したくないことが衰退シンドロームの三連単である
人は善と悪の両方をもっておりどちらに転ぶというのは納得した。生きることと他人を愛し、自由(独立している)であることの大切さを実感した。自由からの逃走が未読なので読もうと思った。自己中心的で責任から逃れている自覚がある身としては身につまされる文章が多かった。(まさに衰退シンドロームそのもの…)
特に悪性のナルシシズムで、他者の視点がなく、他人を思うこともなく、自分の評価ばかり気になるという文章は私含めて現代人に当てはまるなと思った。
また、ナルシシズムの対象が自分ではなく国家だった場合の危険性と正当であるということは理性ではなく世論の問題であるという文章は肝に銘じたい。
途中のヒューマニズムに関する描写は彼の信念と祈りを感じたくらい目に焼き付いた。


