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@sousoukun_
2025年5月25日

ねじまき鳥クロニクル 第3部
村上春樹
読み終わった
書店入り口に平積みになっていて、あとで100分de名著で紹介されていた事を知る。読むのと並行しながら見れて満足度も高くなった!
村上春樹の文章はものすごく読みやすい。文字がすらすら頭に入ってくる感じ。内容は難解だし、夢と現実の境がわからない上に、時系列や物語を語る人物も各章ごとに変わるのに、なぜか全く混乱する事もなく。スッと入ってくるのは本当にすごいなぁと思った。
主人公の誠実さに欠けるところは、自分の性格上許せないと思いつつも、一定の距離を感じつつも嫌いにもなれない不思議な主人公だった。
村上春樹の本で毎回注目するのは音楽だけど、泥棒かささぎは聞いた事があった。ロッシーニ版を聞いているけどハマってしまって最近結構気に入っている。
戦争と動物園ってよく一緒に描かれるような気がするのだがあれは何なのか。シナモンの創作や記憶と妄想が入り混じったようなナツメグの話し。主人公の考察…これらの内容の曖昧さもあって。すでにある自分の中の「戦争中の動物園」というイメージに新たなふわふわしたものが追加されてしまった。(わたなべまさこの幼少期、宮沢賢治、夢見る帝国図書館、かわいそいなぞう、など)




