数奇 "鍵のかかった部屋" 2025年5月27日

数奇
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@suuqi
2025年5月27日
鍵のかかった部屋
鍵のかかった部屋
ポール・オースター,
柴田元幸
ニューヨーク三部作完結編。物語としては独立しているが、『ガラスの街』に登場する人物と同じ名前の人物が登場するなど、前二作との関連性が高い。この作品もまた主人公が探偵のように人探しをする話になっていて、三部作の完結編としてメタ的な視点も含みながら現実が錯綜していく様子が描かれている。 物語の辿り着く場所は抽象的であるものの、やはりオースターの鋭い文章が素晴らしい。自他の境界、そして現実と空想の境界が歪んでいく感覚の言語化は狂気的な美しさすらある。
鍵のかかった部屋
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