
柿内正午
@kakisiesta
2025年5月28日

私たちはいつから「孤独」になったのか
フェイ・バウンド・アルバーティ,
神崎朗子
読んでる
今日はこれ。この数年は、むしろ孤独の喪失について考えてしまう。たぶん歳をとって居場所を得たから。
本書における「孤独」とは孤立や疎外というニュアンスのあるlonelinessの訳語であり、独立の礎となるsolitudeとは区別されている。現代社会は前者が全面化し、後者のポジティブな孤独が塗りつぶされているというのは実感としてもよくわかる。
というかそもそもlonelinessじたい、単に一人でいることonelinessを意味する語であったが、近代以降、身体的な痛みや惨めさと直結するようなものとして感受されるものに変質していったという指摘こそ本書の要だ。









