
ときしぐ
@tokisig
2025年5月28日

娘について
キム・ヘジン,
古川綾子
読み終わった
読書メモ
感想
【後半のあらすじ】
拒絶と否定、親という権利、親子であるという事実を振りかざしていた主人公の周りで変化が起きた。
主人公が介護していた患者は多額の寄付を施設にしていたにも関わらず他の認知症の患者と同じ扱いを受け、
あの子という存在が娘を狂わせていると信じたかったのに娘は同性愛者の権利のデモを何度も行いついにICUに運び込まれた。
認めたくない事実が次々と主人公の目の前で起こり、認めたくないながらも主人公は少しずつ許容を迫られるように、半ば諦めるように、受け入れていく。
物語を通して、母も娘も自分をみているようだった。
母親の立場に自分がなったとしたら、娘の認められない部分を認めるために主人公と同じくらいの年齢の時になってやっともがくだろうと思った。
娘の生き方は今の自分と重なった。今、自分自身の生き方で自立しようとしている。この姿はデモに参加する娘と同じではないかと思った。
