
読書記録
@records
2025年5月29日

ヒカリ文集
松浦理英子
読んでる
まだ読んでる
精読してみようと思って、ちびちび読んでいる。
「序に代えて 鷹野裕」と「破月悠高」(悠高の遺作とされる戯曲)のところを読んだ。
以下、気になった点
悠高の戯曲について
・悠高と久代の自宅に元劇団員を招いたことがあり、その時のことを元にして書かれている
・元劇団員たちをモデルにした人物が出てきて実際に喋った台詞も取り入れられている
・実在しない人物が登場する
この中で、実在しない人物=酒井順平(遠戚の大学生)だと推測すると、
実際には、みんなで集まって思い出話をしただけだった(ヒカリは来なかった)
悠高はヒカリがテーマの戯曲を書こうとして、酒井順平という劇団とは無関係の人物を登場させて、即興芝居をやるというストーリーを作ったってことかな?(順平にヒカリがどんな人物だったかを伝えるために、一人ずつ即興芝居をやるという会話の流れがある)
・戯曲の中で、即興芝居の順番があみだくじで決められた際に「朝奈→優也→雪実→裕→久代→悠高」となっているのだけど、
その後、戯曲に着想を得てみんなで書いたヒカリ文集の順番は最初に悠高の戯曲があり、その後「裕→雪実→朝奈→久代→優也」と続く。
これは悠高の戯曲で書かれている順番とは異なる。
戯曲に忠実に朝奈からにしてもいいし、ヒカリと付き合った順番は雪実が一番最初だから時系列順にして雪実から始まってもいいわけで、意図的に順番が変えられてるなあと思った。
序や結びも裕が書いているし、裕がヒカリ文集を企画した主導者であるからトップバッターとか、理由付けはできるけど。

