
渡辺洋介
@yskw0514
2025年5月29日

ケアと編集
白石正明
読み終わった
医学書院「シリーズケアをひらく」を25年間計43冊を編集した筆者による「ケアと編集」論、ケアと編集に通じるものそれは格闘技・武道にも通じるものだと感じる。
いやそれだけではなく生きる事がケアであり編集なのだろう。
以下は編集にも大切だが生きることもしくは生き抜くことにそして格闘技・武道おいて「視点」、「間合い」という観点から
大きなヒントになると感じた。
「「未知」というノイズを削り取ってしまった結果、「既知」のことしか書かれていないから、直した本人としてはすっきりわかりやすいけれど、読者にはなんのメリットもなかったのではないかと思えてくるのである」P38
「なにより当人がもっとも「克服すべき」と思っている問題に別の光を与えること
それは編集という仕事そのものだと思う」P64
「モノサシを変える これは本書でずっと考えて来た「編集的方法」にほかならない」
P170
また、これが実践出来たら人間関係もスムーズになるだろうし
こうもありたいとも思う。魅力的な人は既に実践していると思うのだが、
「具体的な対人関係において、「先に」「ちょっと」信じる。この最初の一歩によってお互いのあいだに、信じるがやってくる」P84
そして白石さんのパンク魂というかギラっと光る刃が垣間見えた以下が最高だった。
「「今、ここ」で困っている人に手を差し出せる人は、太陽や空気や地面と同じように、この世界をどうにか存続させている基底的な条件である。こうした人たちが世界のバグを始終補修して、手入れをしている。ケアはこうして「今、ここ」を成立させている。
そうやって整えられた舞台の上で、自己啓発とかリスク管理とかコスパとか一攫千金とか革命の夢とかが、スポットライトを浴びながら歌ったり踊ったりしているわけだ。」P10





