ハマダ "凡庸な芸術家の肖像 マクシム..." 2025年6月3日

凡庸な芸術家の肖像 マクシム・デュ・カン論 上下合本版
蓮實重彦によると、近代とは生まれながらの詩人、生まれながらの小説家などもはや存在しえない時代であり、作家とは”物語を語る人ではなく、語られている物語と戦略的に戯れるほかはないという、多少とも倒錯的な存在へと変容”せざるをえず、そこでは当事者性さえもその”物語”を語る特権を保証するものとはなりえない。 “いかに語るかがすべてなのだ。何かを立証しようとする芸術作品など、何の値打ちもありはしない。何ごとをも意味せぬ美しい詩句は、何かを意味しているそれと同程度に美しい詩句よりも、秀れているというべきなのだ。 形式だけが救いなのである”
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