
ゆい奈
@tu1_book
2025年5月29日

文藝 2025年春季号
文藝編集部
読んでる
日記特集(論考、漫画、創作、エッセイ、日記、特別企画(記録するという抵抗))すべてを読み終える。
どれも興味深く、甲乙つけがたいのだけれど、山本浩貴さんの論考『フィクションと日記帳〜日記(本)から往復書簡、書く宛先をつくること』と、梶谷いこさんのエッセイ『積み石を崩す』が特に好きだった。
以前は見られることを前提とした日記を書いていたのだけど、見られることを前提とした日記に意味はあるのか悶々とするなかでなにかが引っかかりやめてしまった。誰かが書いた、人に見せること前提の日記は楽しく読めるのに、自分で書くとなると別。現在のわたしは、自分だけしか閲覧することのできない日記と、育児日記(5年日記)を書いている。それはそれは事細かに書かれているので、見返すことが楽しい。じぶんの日記が一番好きだ。正直ありとあらゆる読み物のなかで一番好ましいとさえおもっている。これは誰しもに共通するものなのでは、とも思ったり。
まあしかし人の考えは結構簡単にかわるわけで、日記特集を読み終えた私は、人にみられること前提の日記を書いてみてもいいかもしれない、また書こうかなと思ったりもしていて、さて、どうして引っかかりがとれつつあるのかを考えると、やはり山本さんの論考の影響だろうな。たぶん、そう。おやすみなさい。









