Ken "ようこそ、ヒュナム洞書店へ" 2025年5月30日

Ken
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@ken_book_lover
2025年5月30日
ようこそ、ヒュナム洞書店へ
ようこそ、ヒュナム洞書店へ
ファン・ボルム,
牧野美加
めちゃくちゃ今の私が摂取したい物語そのものだった…。 良い大学を出て、良い会社に入って…という「人生の成功」から自ら逃れた人たちの物語でした。 自分を大切にしながら生きていくということの大切さを改めて実感した。 そういう意味では、自分は結構自分を大切にして人生を生きられている気がする。最近、諸々の自分の選択はこれで良かったのか、と後悔してみたりもしていたが、自分の心が死んでいくことからちゃんと逃げたんだと思う。 その自分の選択の先に今があって、合理的じゃなかったかもしれないし、賢くもなかったかもしれないけど、自分を大切にした結果だとしたら誇らしいなと思えた。 ---- 働いているときも、働いていないときも、自分自身を失わないようにしなければならない。忘れてはならないこともある。仕事をしている生活に満足感も幸せも見いだせないなら、毎日毎日が無意味で苦痛だと感じるなら、ほかの仕事を探すべきだ。なぜなら、わたしは自分に与えられた一度きりの人生を生きているのだから。(p.338) 仕事って、階段のようなものだと思っていたんです。てっぺんにたどり着くために上っていく階段。でも実際には、ご飯のようなものだった。毎日食べるご飯。自分の身体と心と精神と魂に影響を与えるご飯。この世には、急いでかき込むご飯もあれば、心を込めて丁寧に食べるご飯もある。これからは、素朴なご飯を丁寧に食べる人になりたいと思っています。わたしのために。(p.339)
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