
Ken
@ken_book_lover
2025年5月30日

調査する人生
岸政彦
読み終わった
2025年の1冊目。質的調査を専門とする研究者同士の対談集で、どのように調査しているのかという裏話が聞けたり、質的調査という方法論の問題について議論されていたりと面白かった。幾人かの人生の断片を丁寧に聞けば、そこから一般化できることがある、という岸先生の信念にも共感。
「よいエスノグラフィーや生活史の社会学はすべて、ディテールが書かれている」というのが印象的で、たまたま別で読んでいる脚本の教科書にも同じことが書かれていた。どれだけ細かく登場人物のリアクションを描写したシーンが書けるかどうかが大事と。研究でも物語でも、具体性こそが人に何かを伝えることができるんかな。