
雨晴文庫
@amehare_bunko2023
2025年5月31日

読み終わった
また読みたい
つながることの重要性を訴える主張が多い昨今において、「つながらない権利」を掘り下げて考えた貴重な一冊。
“マイノリティは「つながらない」を選べない。あるいは、選ぶと生活の質が下がるから、仕方なく、「つながる」ことにしている。そういうマイノリティがいることを忘れて、「つながる」ことを手放しに称賛するのは危うい。”p72
わたしは障がい者の当事者運動に関わる家庭で育ち、今は我が子の不登校からその当事者活動をしているけれど、人と関わることが本来苦手だから、ほんとうに疲れ果てることがある。
これをやることでしか社会に居場所を作れない気がしてやめることができないけれど、やらなくても最低限の権利が守られ穏やかに暮らせるのなら…と思うことも多い。
この本のように「つながること」を強いられるのはなぜなのか?という問いはもっと注目され、議論されて然るべきだと思う。


