
mikechatoran
@mikechatoran
2025年5月31日

人形のアルファベット
カミラ・グルドーヴァ,
上田麻由子
読み終わった
海外文学
不思議な読み応えの短編集だった。ミシンなどの「もの」たちが命を宿して展開する世界は生々しくグロテスクで、どこかユーモラスでもあり、現実のパロディのようでもあって、まるでヤン・シュヴァンクマイエルのパペットアニメを見ているかのようだった。貧しさと労働の組み合わせが繰り返されるが、それも東欧(両親が東欧系だから?)のようでもあり、SFのようでもある。印象に残ったのは冒頭の「ほどく」「ワクシー」「人形のアルファベット」。人形のアルファベットはなぜ11文字なのだろう
