人形のアルファベット

34件の記録
- いしくら@koji_ishikura2025年6月2日読み終わったMONKEYで柴田元幸さんが翻訳されていた『アガタの機械』が素晴らしかったので、楽しみにしていた短篇集。予想以上に異様な世界観の短篇が多いが、どれも良かった。とにかく似たようなモチーフを繰り返し登場させる。作品内の世界はとても現代とは思えないが、きちっと現代の作家らしい新鮮さがあった。幻想文学の未来を感じた。
- mikechatoran@mikechatoran2025年5月31日読み終わった海外文学不思議な読み応えの短編集だった。ミシンなどの「もの」たちが命を宿して展開する世界は生々しくグロテスクで、どこかユーモラスでもあり、現実のパロディのようでもあって、まるでヤン・シュヴァンクマイエルのパペットアニメを見ているかのようだった。貧しさと労働の組み合わせが繰り返されるが、それも東欧(両親が東欧系だから?)のようでもあり、SFのようでもある。印象に残ったのは冒頭の「ほどく」「ワクシー」「人形のアルファベット」。人形のアルファベットはなぜ11文字なのだろう
- 鳥澤光@hikari4132025年5月15日読む本読んだ本2025最初の「ほどく」という掌篇で、チャールズ・テイラーが提唱した、というより小川公代の本で知った「多孔的な自己」を思い出し、ケアの所在や在り方はこんな形でも書かれうるなぁと思う。集合体が怖いので多孔のイメージはとても怖いが、それはそれ。