
マヤ
@mayaya_2025
2025年5月28日

朗読者
ベルンハルト・シュリンク
読み終わった
10年ぶりの再読。訳者あとがきでジョージ・スタイナーという人がこの本を二度読むように勧めていると書かれていて、とても納得した。
初めて読んだときは、なんかぐだぐだ自分の頭の中だけで考えてるだけの頭でっかちな主人公だなあという印象で、ハンナの方にしか関心がわかなかったのだけど、今回は2人ともの心の動きを追えて、主人公の葛藤にも少し寄り添えた気がする。
この話と似たようなことが世界でいま場所を変えて再生産されているんじゃないか、今度は自分が黙って見ている側になっているのじゃないかと思わずにいられなかった。
過去の話じゃなくて、今もこれからも読まれなきゃ、そして今のこの世界はどうだろうって見つめなきゃ、と思う。









