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2025年6月1日

発声と身体のレッスン
鴻上尚史
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ストレッチとは、あなたの「からだ」とあなたの“対話”です。あなたの「からだ」は毎日、コンディションが違います。ストレッチは、あなたがあなたの「からだ」に、「今日の具合はどうですか?」と問いかけるものなのです。それを、中学や高校の時にやったように「いっち、に〜、さん、し〜」と円陣を組みながら、全員でやっては、まったく意味がないどころか、害悪になります。(p.264)
まじでそれな〜、である。著者とハグをした。どうして一律の準備運動をせねばならんのか、それが最もよいことと考えられているのか、まったくわからなかったのを思い出した。実際、一流選手は自分のスタイルでストレッチなりなんなりをやっている。それが世間ではルーティンと呼ばれるもので、すごいすごいともてはやされもする。しかし子どもに対する指導では、それは忌避される。みんなとちがうことをやっていると怒られるし、そもそもちがうことをできないようにコントロールされる。この矛盾が理解できなかったしいまもできないが、やはりこれも嫉妬のなせるわざなのかもしれない。自分ができないこと(=みんなとちがうことをやる)をやっている、やろうとしている他者がうらやましくて邪魔をする。しかしあまりにも遠くにいってしまうと、大谷翔平のようになんでも「すごいすごい」になる。腹がたってきた。この本、記憶の蓋をこじあけてくる。







