
mayu
@i__am__mayu
2025年6月3日

恋とか愛とかやさしさなら
一穂ミチ
読み終わった
@ 自宅
すごく、つらい作品だった。
正直、交際相手が性加害者になったと聞けば、何の迷いもなく、別れるでしょ。と本を開く前は思った。
作中に出てくる彼女たちの『分かりたい』という言葉や『見届ける』という言葉も、分かる。分かってしまう。
実際、その立場に立たされたら、私も、そう思うのだろうか。
思わないとは、絶対に言えない。
同じ感情を言葉で表現するとしても、こんなに内臓まで、ぐりぐり抉るような表現は出来ない。
本当に、素晴らしいと思った。
そして、普段、報道で見かける性加害を見るたびに、顔も知らない誰かだからこそ感じる感情が、当事者のひとりになった時、私はどうなるんだろう。
性加害の報道を見るたびに、『欲』の強さと言っていいのか分からないけれど、男性という性を恐ろしく感じる。

