本の虫になりたいひと
@reaaaads3869
2025年6月4日

リボルバー
原田マハ
読み終わった
ブラヴォー
そう叫びたくなる作品だった。
主人公の冴はゴッホとゴーギャンの研究者だ。論文をフランスで書き上げたい一心からフランスの中小オークション会社のオークショニアとして働いている。会社の経営も、そして冴自身も行き詰まっていたところにただならぬ雰囲気の女性が現れて鑑定を依頼する。その鑑定品は錆びついた銃であり、彼女曰くこれはゴッホを貫いた銃であるという___
上のようなあらすじである。物語の登場人物が全員ありありと浮かんでくる物語であった。全員の想いを取りこぼさまい、そういう筆者の意図が感じられるほど丁寧な心理描写が心に残る。
表紙の裏側にも筆者の計らいが感じ取れる。