
もん
@_mom_n
2025年6月2日

スノードームの捨てかた
くどうれいん
読み終わった
心に残る一節
@ カフェ
約4年前に『氷柱の声』かられいんさんを好きになった人間として、(くどうれいんのエッセイも日記も短歌も俳句も絵本も童話も最高だが小説を推したい!)という気持ちがずっとある。
だからこそ小説作品集が刊行されたことが本当に嬉しい。群像に掲載された時に読んで(良すぎる!みんな読め!)と強く思った『背』が単行本になったことが本当に本当に嬉しい。
すべての作品が大好きでどれが一番好きかなんて決められるわけがないが、登場人物は宇津木と黒木くんがたまらなく好き。
p.30
しゃがんで見上げると、さらさは下唇をむん、とひしゃげて泣きそうな顔をしたあと「びええ、うれしいよお」と言って、泣かなかったので笑った。
p.80
夜の川はときどき鱗のように光る。二度と同じ水は流れないはずなのに、川を見て何かを思い出すとき、わたしたちは川の何を見ているのだろう。
p.108
黒木くんは玉子サラダを下から吸い込むように口に入れ、頬を膨らませて「ふあ」と言った。「うま」だとわかった。

