
もぐもぐ羊
@sleep_sheep
2025年6月2日

とるに足りない細部
アダニーヤ・シブリー,
山本薫
読み終わった
第二部に突入&読了。
時代は現代に移り、パレスチナ人女性が過去のベドウィンの少女の集団レイプ殺人事件についての真相を調べに行く。
その道中が全然簡単ではない。
彼女の身分証では目的の資料館のある地区に行けないので同僚の身分証を借りる。
イスラエル兵はパレスチナ人の顔を見分けられないので身分証の貸し借りは日常らしい。
レンタカーで目的地を目指す間も検問所で緊張するなど心が休まるひまがない。
イスラエル兵士がパレスチナ人を見境なく殺しているのは昔も今も変わらない。
正確には自分たち以外の民族を。
そんな人権を無視したことが現代で放置されていることに驚くし、何故止められないのかがわからない。
しかし「とるに足りない細部」というタイトルを反芻するうちに過去も現在もイスラエル兵にとってパレスチナ人やベドウィンの人たちは「とるに足りない」存在と見なしているから殺すことに葛藤がなくそれが長年続くことでそれが正当化されてしまったのかもしれない。
この状況は一刻も早く止めなければいけないと思う。






