とるに足りない細部

38件の記録
- Sanae@sanaemizushima2025年5月8日読み終わった図書館「文藝」2024年夏季号の著者のものも併せて読む。 フランクフルトブックフェアでこの作品の授賞式が行われる予定だったのに、ドイツ政府がイスラエル側に連帯を表明したことでブックフェアも政府と立場を同じくし、授賞式は中止に。 イスラエル軍の描写が問題だという。 事実を基に書かれた作品ではあるが、こういった理由で授賞式を中止にするのはおかしい。 だけど、それだけいい作品だから影響を危惧したのかもしれない。すごい本だった。
- きりんモリモリ@tantakadance2025年4月26日読み始めた読み終わった借りてきたうまく言えない。短文による細部の描写の積み重ねと、何が起こるでもない(本当は重大なことなのだが)話の展開が、ただ繰り返し「とるに足りない細部」をずっと見せ続ける。淡々としたまっすぐな文体で、細部を拾い続けられたから、私はただ、どうしたらいいか分からなくなってしまう。
- 塔海@__colza2025年3月20日読み終わった"停戦"が終わったガザでむざむざ殺されてく人々の深い喪失をライブで見ながら、その後ろ、抉り取られた杭の根本みたいなこと、村、景色、語り手を持たない、確かにそこにあった何か。 それらに代弁させずに、必死にドーナツの縁を辿っていくみたいな文章
- にわか読書家@niwakadokushoka2025年3月5日読み終わった@ 自宅これ以上の辛い話は、と思っていたのだが、長く話題にされていたことから読んでみた。 辛い。 徹底的に被害者が排除された視点で語られるリアルさも、救いのない結末も。 「あくまでもノンフィクションとして読まれることを望んでいる」という著者の言葉も。
- あるる@aru_booklog2025年2月22日かつて読んだ@ 透明書店この本の装丁に込められたメッセージの強さを私は一生忘れないと思う。細部をニュースで見ることはできないけれど、人の生活は細部にしか見てとることができない。