
😴
@T260G
2025年6月2日

ゴリラ裁判の日
須藤古都離
読み終わった
タイトルのインパクトに負けず、めちゃめちゃ真面目にゴリラの話をしてて感心した。手話を使えるゴリラ、あまりにもぶっ飛んだ設定なのに、ローズが言語をどう学んで何を感じたのか丁寧に説明してくれるので納得感があって面白かった。ローズがただ知能が高いだけじゃなくてユーモアもあってどんどん好きになっていった。映画鑑賞するゴリラ、中指を立てるゴリラ、法廷に立つゴリラ、どれも映像で観たすぎる。
ローズは結局ジャングルに戻ることになったけど、最初から言葉が分からないまま生きていく方が良かったのかも、と考えて辛くなったし、それならそもそも私自身はどうなんだ……ということを考えさせられた。
最後の作者の謝辞を読んで、すごく誠実で優しい人なんだなと思ったし、この作品の真面目さはこういうところから来てるのか〜と思った。