白沼
@shironuma
2025年6月3日

バベル オックスフォード翻訳家革命秘史 上
R・F・クァン,
古沢嘉通
読み終わった
イギリスが舞台。銀に異なる国の言語の二つの言葉を刻むことで魔法のような効果を得られる世界で、中国の広東で育ったロビンがバベルという大学の翻訳研究所に入学し、さまざまな困難に直面する、という物語。
一文一文が非常に濃密で読むのに時間がかかった。でもすごく面白い〜!差別と疎外感と自己嫌悪と自己陶酔の描写が最悪で最高だった。
世界の大きさに無力さを感じる場面で、「(世界は)おれたちが思っていたのと同じくらいの大きさだ。(中略)でも目の前にあるものを見るのを拒むのがとても上手になってしまったんだ」というセリフが良かったなあ。
上巻の最後でどえらいことになってたので下巻もはやく読みたい。

