白沼
@shironuma
趣味は現実逃避。読んだものの記録。
- 2026年4月7日
悪人すぎて憎めないクイーム・マクドネル,青木悦子読み終わった平凡すぎて殺されるに出てきたバニーの過去編。とある女性と出会ったことでギャングが絡んだ物語が大きく動き出す、海外警察バディもの。 読了感が、本一冊読み終わったというよりも映画を一本見終わった感覚に近い。笑いあり涙ありで面白かったなぁ。前に読んで平凡すぎて〜に比べて登場人物がまとまっていたのも早めに物語を楽しめた要因な気がする。 - 2026年3月31日
平凡すぎて殺されるクイーム・マクドネル,青木悦子読み終わった平凡な容姿のせいで色々な人に成り代われる主人公のポリーが、とある秘密を知ったと勘違いされ命を狙われる。なぜ命を狙われるのか、そもそもとある秘密とは何なのかを、たくさんの人を巻き込みながら探し回る話。 登場人物が多いし洋名だし読むの大変!と思っていたけど、人物を把握できた中盤あたりから加速度的に面白さが増す。 本の題に平凡とついているけど出てくる人物たちは誰も平凡な人生を歩んでいなくて、そんな人たちが自分が信じることを必死にやろうとしているのがなんか良かった。 - 2026年3月10日
十角館の殺人 <新装改訂版>綾辻行人読み終わった孤島にあるいわくつきの洋館を訪れたミステリー研究会のメンバーだったが、一人、また一人と仲間が殺されていく。犯人は誰で動機は何なのか、孤島サイドと本土サイド、それぞれの視点から犯人を追うミステリー。 面白かった〜! 話自体も面白くてどんどん読み進めちゃうし、犯人の意外性という一点でめちゃくちゃ衝撃を与えてきて、なんていうか凄かった。 以下ちょっとネタバレですが、犯人は絶対にオルツィだ!実は生きてるでしょ!と思っていたら全然違ったのでごめんなさいの気持ち。ミステリーって犯人はを予想しながら読むことが多いけど当たったことないんだよなぁ。 - 2026年3月6日
リアルワールド桐野夏生読み終わった母親を殺した男の子の逃走を、隣の家の女の子とその友達3人が助けたり助けなかったりする話。5人の視点で物語は進む。 なんとなく手に取った本なのに最初から最後までずっとのめり込んで読んでしまった。終わり方も好み。 各登場人物が自認している自分と、他者から見た自分の違いがかなり適切に描かれており、それが章が進むごとに明らかになっていくのがすご〜く面白い。 思春期の頃に感じていたイライラをそのまま文章にされた感があり、懐かしく苦しい気持ちになる本だったなぁ。 - 2026年3月4日
九月が永遠に続けば(新潮文庫)沼田まほかる読み終わった息子が失踪した次の日、不倫相手が電車にはねられて亡くなった。離婚した夫とその家族、息子の友人や関係者を巻き込み、そして巻き込まれながら、息子がどこにいるのか、息子と不倫相手の死は関係があるのかを探す話。 地の文が淡々としているのに憧憬やら嫌悪やらがひしひしと伝わってきて迫力があった。 物語の中の全員が自分の思い描く理想を相手に押し付けていた感じがしていたので(そして自分もやりがちなので)、中盤に出てきた女学院の先生の、「要するにあの子たちは多面体なんです。大人は自分が見ることのできるひとつの面でもってあの子たちを判断しようとしますけどね」という言葉にそうだね…と深く頷くなどした。 - 2026年2月27日
新装版 虚無への供物(下)中井英夫読み終わった氷沼家で起こる殺人事件について、探偵を目指す歌手の久生と、久生の友人である亜利夫が真相を探る話、の下巻。 めちゃくちゃ面白かった。面白かったけど作中の「物見高い御見物衆」という言葉が棘になって、この本の感想が面白いで大丈夫??と不安になり、なんか…難しい!! 現代文学の教養(?)がなさすぎてアンチミステリーだと知らずに読んでいて、言われてみると確かにアンチだけど、普通の推理小説としても感嘆させられる作品になっている気がする。 いや〜終盤の久生の蒼司への啖呵と、それを受けた蒼司の語りがかなり良かった。 - 2026年2月23日
新装版 虚無への供物(上)中井英夫読み終わった氷沼家で起こる殺人事件について、探偵を目指す歌手の久生、久生の友人である亜利夫、氷沼家の縁者の藍司、氷沼家御意見番の藤木田たちが推理合戦を繰り広げる話。 最初は難解ミステリ本だと思ったけど思ったよりするっと話が入ってくる。 各々の推理パートが色んな意味で面白いし、それがひっくり返される二章のラストも読み応えがある。下巻でどうやって着地するんだろう。 - 2026年2月17日
ファラオの密室白川尚史読み終わった古代エジプトが舞台のミステリー。心臓が欠けていたせいで冥界の審判を受けられず期限付きで現世に生き返ったセティが、誰が自分を殺したのか、王のミイラは密室からどのように盗まれたのかを明らかにする話。 中盤まで「これ胸糞悪い展開で終わるんじゃないの?」と疑っていたので、ハッピーエンドに着地してにっこりした。主要人物以外はハッピーエンドのための生贄の如くバタバタ死んでるけども。 死んだ人間が生き返ってもそこまで驚かれないし、死後の世界も当然のように存在する世界観で面白かったなぁ。セティとカリがお互いの価値観を受け入れながら真相に辿り着くのもすごく良かった。 - 2026年2月14日
ユージニア恩田陸,祖父江慎読み終わったとある町で起こった大量毒殺事件について、本当の犯人は誰だったのかを探る話。当時の関係者たちが事件を思い起こしながら語る形で物語は進む。 海が近い街に住んでたわけではないのに、小学生の頃の記憶が刺激される不思議な本だった。 第1章の語り部がだんだんと異質な人間になっていくさまが面白いし、ほぼ全ての章で語られる中心人物の皮が剥がされるような第13章も好き。 全体に漂う雰囲気がかなり良かったな。なんでか分からないけど夏になったらまた読み返したくなる気がする。 - 2026年2月8日
イン・ザ・メガチャーチ朝井リョウ読み終わった離婚した孤独感と過去の仕事の栄光を抱える会社員、うまく周囲に馴染めず将来の展望が見えない大学生、友達がおらず金銭的にカツカツの生活を続ける派遣社員。推し・ファンダム・物語への熱狂を通して三者の人生がどこへ向かうのかを見つめる話。 まじでずっと吐きそうになりながら読んだ…。 目の前に広がる現実世界だけを直視して生きていくのはしんどいし、別に推し活はしていないけど現実からの逃避が趣味なので、三者三様の生き方全てに心がキュッっとなった。 「これからの人生に還ってくるのは、これまでやってきたことよりもやってこなかったことのほうだ」という一文があまりにもみぞおちにボディブロー。 いや、でも読めて良かったです。 - 2026年1月29日
方舟夕木春央読み終わった水没していく廃墟に閉じ込められ、脱出するために岩を取り除くには誰かが犠牲になって溺死しなければならないという状況で殺人事件が起こる。犯人は誰なのか、みんなを助けるために犠牲になるのは誰なのかを探す話。 すごい物語を読んでしまった。結末の満足感はアリアドネの声に並ぶけどこっちは「ぐえぇ…」って感じの呻き声が出る。 元サークルメンバーで顔見知りメンバーが揃う中で異質な矢崎家が良い味出してたな。 以下ネタバレだけど、このあと麻衣は絶対に助けを呼ばないんだろうなという確信があり…いやぁ本の余韻に浸っちゃうなぁ。 - 2026年1月6日
ブラックサマーの殺人M・W・クレイヴン,東野さやか読み終わったワシントンポーシリーズの二作目。過去にポーに逮捕された人間が、実は冤罪だったという疑いが出てきた。本当に冤罪なのか?冤罪でないとしたらどのように証拠を捏造したのか?を仲間たちとともに突き止める話。 二作目も面白かった〜。 最初から犯人は分かっているのに、犯人がどのように欺いたのかが分からず、主人公に嫌疑がかけられ、タイムリミットもある状況の緊迫感が良い。 一作目もそうなんだけど犯人に変な魅力があって、真実を知らずにテレビでこのニュースをやってたら、普通に犯人側応援しちゃいそうなんだよなぁ。 - 2025年12月22日
- 2025年12月19日
ストーンサークルの殺人M・W・クレイヴン,東野さやか読み終わったワシントンポーシリーズの一作目。訳あって停職処分を受けた刑事のポー。だが、ストーンサークルで生きたまま焼かれた死体には、ポーの名前が刻まれていた。捜査に合流したポーは仲間と共に犯人を見つけられるのか?という話。 面白かった〜! 中盤、登場人物が出尽くしているのに犯人になり得る人物がいなくない?と思っていたら予想外の人物が犯人で、意外性からくる気持ちよさと、この人が犯人なら過去は…やっぱりそう…という落ち込みで心が忙しかった。 胸くそではあるんだけど、動機、殺害方法、犯人などものすごく納得感がありワクワクできるミステリーだったなぁ。 - 2025年12月15日
コンビニ人間村田沙耶香読み終わった30代後半、フリーター、独身の女性が、コンビニで働きながら出会う人を通して普通とは何かを考える話。 私は今、この集団にうまく馴染めているだろうか?と悩むことが多いので、本の内容が刺さる刺さる。 「皆、私が苦しんでいるということを前提に話をどんどん進めている。たとえ本当にそうだとしても、皆が言うような分かりやすい形の苦悩とは限らないのに、誰もそこまで考えようとしない」という一文が響いちゃってしばらく落ち込んでたけど言語化してくれてありがとうの気持ちもある。 最後、主人公にとってハッピーな終わりでよかった。 - 2025年12月13日
- 2025年12月5日
誘拐劇場潮谷験読み終わったかつて水倉地区で起きた薬物事件の解決に協力した俳優が国会議員となった。しかしその後も水倉地区に行けば薬物が手に入るという噂があり、それを主導しているのはその国会議員だという。真相を暴くため、主人公たちが奮闘する…という話。 面白かった。表情の描き方が印象的だったな。絵として浮かぶ感じ。 主人公グループ(?)である彼方、真理子、朝雲をはじめとしたキャラクターたちもかなり良いんだけど、個人的にはそれ以上に師道がすごく魅力的に見えて、本を通しているのに師道マジックに引っかかっているような気分になり複雑だった。あんなに独善的なのに不思議だ〜。 - 2025年12月2日
読み終わった世の中にある数多くの必読書について、こういう順番で読むと分かりやすいですよ、ついでにざっくり概要を紹介しますね、と教えてくれる本。 分厚い!!でも読み終わったら世界をより俯瞰的に見られるようになった気がして、プロジェクト・ヘイル・メアリーと並んで、今年読めて良かった本になったかもしれない。 各書籍がかなり分かりやすく紹介されており(とくに数ある経済学の本が体系的にまとまっていて大変分かりやすい)、著者の方も注意している通り、この本を読んで原著が分かったぜ!とならないように気をつけないといけない。でもそれくらいスイスイ読める。 紹介されている本の中で一番読みたいなと思ったのは、半藤一利著の昭和史だなぁ。いつか読もう。 - 2025年11月20日
九人のレジェンドと愚か者が一人本城雅人読み終わった野球界で伝説になったバーバリアンズというチームの特別番組が企画された。テレビディレクターである平尾は、レジェンドと呼ばれたメンバーたちにインタビューをする裏で、当時マネージャーだった男が起こした窃盗事件の真相を追う、という話。 題名に心惹かれて読んだ。 章ごとに一人もしくは二人の関係者に話を聞きつつ、愚か者は誰なのか?なぜ平尾は真実を追い求めるのか?の2つが明らかになっていく構成が面白かった。 真実を暴く場にテレビをいれ、当時の関係者を全員集めて犯人を暴くあたりにざまぁ味があったなぁ。 - 2025年11月17日
プロジェクト・ヘイル・メアリー 下アンディ・ウィアー,小野田和子,鷲尾直広読み終わったアストロファージという生物によって、だんだんと太陽の光が届かなくなる地球を救うために、主人公が奮闘する話の下巻。 びっっっっくりするくらい面白かった。この後どうなるの?どうするの?と読む手が止まらなかった。すごい!面白い! SFって何か遠いところで難しいことが起こってるなぁと思いながら読むことも多いんだけど、全然それがなかった。とにかくずっと危機感とか希望とか絶望が目の前にある感じ。 今年が終わる前に読めて良かったなぁ。しあわせ!
読み込み中...
