白沼
@shironuma
趣味は現実逃避。読んだものの記録。
- 2025年11月20日
九人のレジェンドと愚か者が一人本城雅人読み終わった野球界で伝説になったバーバリアンズというチームの特別番組が企画された。テレビディレクターである平尾は、レジェンドと呼ばれたメンバーたちにインタビューをする裏で、当時マネージャーだった男が起こした窃盗事件の真相を追う、という話。 題名に心惹かれて読んだ。 章ごとに一人もしくは二人の関係者に話を聞きつつ、愚か者は誰なのか?なぜ平尾は真実を追い求めるのか?の2つが明らかになっていく構成が面白かった。 真実を暴く場にテレビをいれ、当時の関係者を全員集めて犯人を暴くあたりにざまぁ味があったなぁ。 - 2025年11月17日
プロジェクト・ヘイル・メアリー 下アンディ・ウィアー,小野田和子,鷲尾直広読み終わったアストロファージという生物によって、だんだんと太陽の光が届かなくなる地球を救うために、主人公が奮闘する話の下巻。 びっっっっくりするくらい面白かった。この後どうなるの?どうするの?と読む手が止まらなかった。すごい!面白い! SFって何か遠いところで難しいことが起こってるなぁと思いながら読むことも多いんだけど、全然それがなかった。とにかくずっと危機感とか希望とか絶望が目の前にある感じ。 今年が終わる前に読めて良かったなぁ。しあわせ! - 2025年11月13日
プロジェクト・ヘイル・メアリー 上アンディ・ウィアー,小野田和子,鷲尾直広読み終わったアストロファージという生物によって、だんだんと太陽の光が届かなくなる地球を救うために、主人公が奮闘する話の上巻。なお主人公は色々あって宇宙にひとりぼっちでいる。 お、おもしろい〜〜!! SFって情報量に圧倒されることが多いんだけど、すっと情報が入ってきてスルスル読めた。なんで?? 主人公といいストラットといいロッキーといい登場人物たちも魅力的すぎて、いやぁ、面白いなぁ。 これどうなるんだろう?早く下巻も読みたい。 - 2025年11月10日
- 2025年11月6日
仇敵池井戸潤読み終わった過去に勤めていた大銀行で、不正をしている勢力に追い落とされ辞職をした主人公の恋窪が、別の地方銀行で庶務行員をしながら過去の不正事件を暴いていく話。 読み終わってスッキリする感じが好き。主人公の恋窪と松木のコンビが有能なベテランと熱意のある若手の組み合わせで、ストーリーにハマっていて読んでて楽しかった。 銀行や警察を題材にしてる本を読むと、就業環境が体育会系というか…率直に言えば治安が悪いんだけど、本だから誇張されてるのか実際もこんなものなのか気になるなぁ。 - 2025年11月1日
毒笑小説東野圭吾読み終わった12編からなるブラックユーモア短編集。 今は短編が読みたい気分なんだよなぁと思って手に取った。どの短編も期待を裏切らない面白さだった。個人的には「エンジェル」と「つぐない」が好きだなぁ。 でもものすごく落ち込むことがあった日に何編か読んだら、出てくる人物への同情とかいたたまれなさでクスッとこなかったので、ブラックユーモアを楽しむのにも心の余裕が必要だなぁと思うなどした。 - 2025年10月30日
さかさ星貴志祐介読み終わった親族の本家で惨殺事件があり、YouTuberをやっている主人公がネタになるかもと思いながら調査に協力していくうちに…という話。 ホラーと知らずに読んでいたので主人公と同じく「呪物?霊能者?うさんくさ…」→「本物やん!」の流れが体験できて面白かった。 何が正解で誰が信頼できるのか分からないまま読み進めるのがしんどいんだけど、最近なかなか味わうことのなかった読書体験でかなり良かったなぁ。 あとは出てくる呪物たちが人間的というか、個性的な登場人物みたいだったのが印象的だった。 - 2025年10月23日
読み終わった10代20代の頃より記憶力が悪くなって頭の回転も悪くなったんだよなぁよなぁ〜という大人に向けて、脳の機能と大人向けの勉強方法について教えてくれる本。 脳の最盛期は40代でそれ以降も成長するというのは希望が持てる。 本に書かれていることは全体的にかなり参考になるけど、 ・脳は基本的にサボり癖がある。運動系脳番地が動くと他の脳番地も働き出すので、頭が働かない時には体を動かすと良い。 ・繰り返し入ってくる情報は長期記憶に送られるので覚えたい情報と触れる回数を多くする。復習大事。 ・使わない脳機能は衰えていくし、よく使う脳機能も使いすぎると衰えていくので、使わない脳機能を使うよう意識する。 このあたりをちゃんと活かして仕事や勉強をするようにしたいなぁ。 - 2025年10月22日
インシテミル米澤穂信読み終わった時給11万2千円のアルバイトに集まった人々が、作り込まれた施設で殺し合いをするはめになるミステリー。 面白かった〜!主人公の結城が良かったなぁ。一見芯がなさそうに見えて、気付くべきことはちゃんと気がつき、でも調子に乗っちゃう可愛げもある感じ。 物語中で違和感のあるところがちゃんと後から解決されていくのもすごくよかった。 以下ネタバレですが、後半ずっと渕さんのこと犯人だと思ってたのに全然違ってごめんなさいの気持ち。 - 2025年10月18日
一次元の挿し木松下龍之介読み終わったループクンド湖で見つかった200年前の骨が、失踪した妹のものと一致したことを知った主人公が、真相を確かめるために苦闘する話。 ず〜っと話題になってるので気になって読んだんだけど…ひ、昼間に読んで良かった〜。6章・7章の切迫感と緊張感がえげつない。すごく面白い。 漂う仄暗さみたいな雰囲気が好きだし、個人に救いはあるけど大きな流れは変わらないみたいな結末もかなり好き。でも紫陽の過去とこれからに想いを馳せてしまうなぁ。 - 2025年10月16日
ボタニストの殺人 下M・W・クレイヴン,東野さやか読み終わった「刑事ワシントン・ポー」シリーズの5作目。 恨みを買っている著名人が毒殺される事件が起きる一方、ポーの同僚の友人が別の殺人事件の犯人として逮捕される。2つの事件の真相をポーが追う話、の下巻。 これはシリーズ一作目から読んだ方が絶対楽しいやつだ…!もちろんこれだけ読んでも話は分かるし楽しく読めるんだけど! 良い意味でライトノベルっぽさがあり、でも推理パートも結末も非常に納得感があり面白く、すごーく夢中になれるミステリーだった。 時間がある時にシリーズ全部読みたい。 - 2025年10月14日
ボタニストの殺人 上M・W・クレイヴン,東野さやか読み終わった「刑事ワシントン・ポー」シリーズの5作目。 恨みを買っている著名人が毒殺される事件が起きる一方、ポーの同僚の友人が別の殺人事件の犯人として逮捕される。2つの事件の真相をポーが追う話、の上巻。 SNSで見かけて気になって読んでみた。 このシリーズを知らなかったんだけど、登場人物がみんな個性的で楽しい。海外ドラマで見たい。 先の展開が気になるし、何より2つの事件がどんな重なりをみせるのかワクワクしてる。下巻も早く読みたい。 - 2025年10月10日
魔王の島 (文春文庫)ジェローム・ルブリ読み終わった祖母の訃報を受けたサンドリーヌが、祖母が住んでいた島へ行く第1章、第1章の展開を覆していく第2章、それをひっくり返す第3章、さらにそこから真実を解明する最終章からなるミステリー。 どんでん返しものって知ってて読んだ。 最終章で明らかになる真実が個人的には結構悲しくて、「面白かった〜」というよりは「そうなんだ…そう…」とちょっと落ち込んでしまった。雰囲気や登場人物も含めてタメの章の第1章が一番好きだったかも。 - 2025年9月12日
新装版 殺戮にいたる病我孫子武丸読み終わった猟奇殺人事件を、元刑事、犯人、犯人の家族の3視点から追う物語。 犯人視点の描写が非常に生々しく、久しぶりに活字を読んでぞっとした。過干渉な母親の描写もリアルぅ…。 以下めちゃくちゃネタバレだけど、母親にも読者にも犯人だと思われており、(多分)父親を止めるために追いかけて殺されてしまった息子くん、可哀想すぎる。 でもめちゃくちゃ面白い叙述トリックものだった。 - 2025年9月9日
アリアドネの声井上真偽読み終わった過去に勇気が足りなかったせいで兄を救えず、贖罪のために災害救助用ドローンの開発企業に就職した主人公が、地震で地下に取り残された、目が見えず耳も聞こえない女性を助けられるのか?という話。 ひーん結末が良すぎるよ〜〜。すごく丁寧に人物描写と葛藤が描かれてるから涙腺にくる。 兄の言葉に縛られていた主人公が、その言葉の別の意味に気がつく展開(こうやって書くとチープになっちゃうな…)が、王道だけど良い。 - 2025年9月5日
- 2025年9月2日
- 2025年8月22日
一億年のテレスコープ春暮康一読み終わった遠くを見たい、という強い欲求のある望が、友人である新、縁と宇宙に旅立ち様々な文明に出会っていくファーストコンタクトものSF。 そもそも一億年のテレスコープというタイトルにロマンがありすぎる。話の内容にもぴったりだし、すごい。 望、新、縁の三人組が高校時代の友人たちを思い出させてくれて、ちょっと懐かしい気持ちになった。時間のスケール感が全然違うけど。 あと最後の最後まで飛行体の正体が分からなかったあたり、まだまだ本を読む経験が足りないなぁと思うなどした。 - 2025年8月4日
正義の申し子 (角川文庫)染井為人読み終わった引きこもりの人気ユーチューバーのジョンと架空請求業者の鉄平が、相反したり協力したりしながら繰り広げる物語。 最初はジョンに対する共感性羞恥で読み進めるのがちょっと辛かったけど、中盤からクライマックスが面白すぎた。話の展開はほぼ予想通りなのに、ずっとワクワクしながら読んでた。すごい。 エピローグも良すぎてしばらく余韻に浸ってた。 - 2025年7月30日
東京駅で消えた夏樹静子読み終わった東京駅で起こった3件の殺人事件。被害者の共通点は何か、犯人は誰か。どうやらかつて東京駅の工事であった何かが関係するらしいが…と謎を紐解いていく長編ミステリー。 久しぶりに正統派ミステリーを読んだ気がする。面白かった〜! 作中でも誰かが言ってたけど東京駅って不思議な引力や浪漫があるよなぁ。まんまと行きたくなってしまった。
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