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白沼
@shironuma
趣味は現実逃避。読んだものの記録。
  • 2025年10月10日
    魔王の島 (文春文庫)
    魔王の島 (文春文庫)
    祖母の訃報を受けたサンドリーヌが、祖母が住んでいた島へ行く第1章、第1章の展開を覆していく第2章、それをひっくり返す第3章、さらにそこから真実を解明する最終章からなるミステリー。 どんでん返しものって知ってて読んだ。 最終章で明らかになる真実が個人的には結構悲しくて、「面白かった〜」というよりは「そうなんだ…そう…」とちょっと落ち込んでしまった。雰囲気や登場人物も含めてタメの章の第1章が一番好きだったかも。
  • 2025年9月12日
    新装版 殺戮にいたる病
    猟奇殺人事件を、元刑事、犯人、犯人の家族の3視点から追う物語。 犯人視点の描写が非常に生々しく、久しぶりに活字を読んでぞっとした。過干渉な母親の描写もリアルぅ…。 以下めちゃくちゃネタバレだけど、母親にも読者にも犯人だと思われており、(多分)父親を止めるために追いかけて殺されてしまった息子くん、可哀想すぎる。 でもめちゃくちゃ面白い叙述トリックものだった。
  • 2025年9月9日
    アリアドネの声
    過去に勇気が足りなかったせいで兄を救えず、贖罪のために災害救助用ドローンの開発企業に就職した主人公が、地震で地下に取り残された、目が見えず耳も聞こえない女性を助けられるのか?という話。 ひーん結末が良すぎるよ〜〜。すごく丁寧に人物描写と葛藤が描かれてるから涙腺にくる。 兄の言葉に縛られていた主人公が、その言葉の別の意味に気がつく展開(こうやって書くとチープになっちゃうな…)が、王道だけど良い。
  • 2025年9月5日
    山手線が転生して加速器になりました。
    2019年に起きたパンデミックが現実よりも酷かった世界が舞台。都市文明を放棄した人々が何をしているのかを描くSF短編集。 全体的に愉快な雰囲気で、ず〜っと面白かった。話の下地には様々な学術分野の学説があるので勉強にもなる。 短編集の中では不可能旅行社が印象的だったなあ。あとこの本の超個人的ハイライトはSNSで炎上する山手線(ミューオリングコライダー)の自我。
  • 2025年9月2日
    スピリチュアルズ 「わたし」の謎
    パーソナリティについて既存のビッグファイブ5項目+筆者オリジナルの3項目で説明されることで、自分の理解を深められる本。 自分の"本質"とかいうけど、ヒトは社会的な動物なので、「自分はこのようなパーソナリティだ」と絶え間なく発信しつづけなけらばならず、つまりパーソナリティは他人ありきのもの(意訳)とはっきり書いてあったのがよかったな。 割と既知の内容も多かったけど、ほーんと思いながら楽しく読み進められた。
  • 2025年8月22日
    一億年のテレスコープ
    遠くを見たい、という強い欲求のある望が、友人である新、縁と宇宙に旅立ち様々な文明に出会っていくファーストコンタクトものSF。 そもそも一億年のテレスコープというタイトルにロマンがありすぎる。話の内容にもぴったりだし、すごい。 望、新、縁の三人組が高校時代の友人たちを思い出させてくれて、ちょっと懐かしい気持ちになった。時間のスケール感が全然違うけど。 あと最後の最後まで飛行体の正体が分からなかったあたり、まだまだ本を読む経験が足りないなぁと思うなどした。
  • 2025年8月4日
    正義の申し子
    正義の申し子
    引きこもりの人気ユーチューバーのジョンと架空請求業者の鉄平が、相反したり協力したりしながら繰り広げる物語。 最初はジョンに対する共感性羞恥で読み進めるのがちょっと辛かったけど、中盤からクライマックスが面白すぎた。話の展開はほぼ予想通りなのに、ずっとワクワクしながら読んでた。すごい。 エピローグも良すぎてしばらく余韻に浸ってた。
  • 2025年7月30日
    東京駅で消えた
    東京駅で起こった3件の殺人事件。被害者の共通点は何か、犯人は誰か。どうやらかつて東京駅の工事であった何かが関係するらしいが…と謎を紐解いていく長編ミステリー。 久しぶりに正統派ミステリーを読んだ気がする。面白かった〜! 作中でも誰かが言ってたけど東京駅って不思議な引力や浪漫があるよなぁ。まんまと行きたくなってしまった。
  • 2025年7月26日
    死仮面
    死仮面
    急死した夫の真相を探る雅代と、その夫が書いていた物語の中の僕の世界が交差して、何が現実か分からなくなるミステリー。 なんかすごい物語を読んだな…となる。そして…複雑!! 登場人物が不倫してたり別れた相手に未練たらたらなので、割と人間関係がどろどろ。ただみんな行動がぶっ飛んでいるので、あまりえぐみを感じず読み進められる。 仮面作り師の三田村さんが物語の鍵を握っているはずだと思って読んでたのに、普通に面だけ提供して帰っていくので笑ってしまった。
  • 2025年7月24日
    そして名探偵は生まれた
    表題の「そして名探偵は生まれた」と他3篇からなるミステリー短編集。 どの短編も結末にたどり着くまでに一回は「えっ!!?」となるポイントがあり、読んでて楽しかった。 4篇の中で一番好きなのは「そして名探偵は生まれた」かなぁ。影浦ホームズと武邑ワトソンのミステリーが始まると思ったのに…。
  • 2025年7月18日
    悪文の構造
    悪文の構造
    技法ごとに悪文の例をあげながら、機能的な文章とは何かを示してくれる本。 文章の意味が誤解されて受け取られた時、読み手の読解力がないと言われがちだけど、書き手の文章が悪いことも多いよね〜と唸らされる本だった。 筆者が載せている悪文を書き直す訓練をするだけで文章を書く力が飛躍的に向上しそう。
  • 2025年7月15日
    贖罪 (双葉文庫)
    一緒に遊んでいた女の子5人のうち、1人が殺された。殺された女の子の母親から「必ず犯人を見つけなさい。それができないならわたしが納得できる償いをしなさい」と言われた残りの4人は、その後をどのように生きるのか、というお話。 人間って自分の手の届く範囲のことしか考えない身勝手な生き物だよねと思わされるお話だった。登場人物にリアリティがあるので余計にその実感が強くなるというか…。 言った人は忘れても言われた人には刺さり続けて呪いになる言葉ってたくさんあるよなぁ。 状況は鬱々としているけど読んでいると面白くて夢中になるお話だった。
  • 2025年7月12日
    模倣犯 (五)
    模倣犯 (五)
    公園のゴミ箱から女性の右腕が発見された。それを機に始まる連続女性拉殺害事件の顛末がついに語られる最終巻。 面白かった〜! みんなが周りの人間の身勝手さに振り回され(また自分も身勝手さで周りを振り回していて)、そんな中でどうにか足掻く物語だったなあ。 巻き込まれた被害者とその関係者全員が可哀想というかこんな奴らのために犠牲に…?と思わせれるんだけど、中でも由美子がお兄ちゃんは人を殺したと思ったまま死んじゃったのが本当に…うぅ…。
  • 2025年7月9日
    模倣犯 (四)
    模倣犯 (四)
    公園のゴミ箱から女性の右腕が発見された。それを機に始まる連続女性拉殺害事件を、再び被害者、加害者、関係者の視点から追っていく四巻。 犯人以外の登場人物ほぼ全員が浮き足だっていて、人間って余裕なくなるとそういう言動になるよね…と見につまされる内容だった。 そんな中で光る有馬さんの安定感よ。 次回が最終巻らしいけど、どう決着するのかすごく楽しみ。特に犯人がどういった結末を迎えるのかが気になる。
  • 2025年7月7日
    模倣犯(三)
    模倣犯(三)
    公園のゴミ箱から女性の右腕が発見された。それを機に始まる連続女性拉殺害事件を、二巻と同じく加害者の視点から追う三巻。 浩美は家庭環境も相まってクソクソのクソ野郎だしやったことは許されないんだけど、ピースと出会わなければここまで捻れなかったのかなぁと思う三巻だった。 あと和明優しすぎないかなぁ!?自分だったら浩美のこと見捨てちゃうと思うので余計にそう思う。 残された由美子たちのことを思うとしんどいけど四巻が楽しみ。
  • 2025年7月1日
    二木先生
    二木先生
    担任で美術教室である二木の秘密を知った主人公の田井中が、逆に秘密を知られたことで二木を脅しながら交流(?)を深めていく話。 ドロドロした仄暗い話かと思っていたら読了感爽やかだし、「普通の人生」に対して抱いていた劣等感を抱き締められたような心地になる物語だった。 話がすごく面白いのはもちろんなんだけど、二木先生のキャラクターが良すぎる。話し方とか授業と私生活のギャップとかそのあたりでうっかり恋に落ちちゃいそうになるなぁ。
  • 2025年6月27日
    模倣犯(二)
    模倣犯(二)
    公園のゴミ箱から女性の右腕が発見された。それを機に始まる連続女性拉殺害事件を、一巻とは違って加害者視点から追う二巻。 加害者視点、同情できるところが全くなく全編通して胸糞悪い感じが良かったし、思ったより行き当たりばったりなのに上手くいって調子に乗っちゃう感じも良かった。 三巻はまた警察や被害者側に視点が戻るのかな。楽しみだなあ。
  • 2025年6月26日
    模倣犯(一)
    模倣犯(一)
    公園のゴミ箱から女性の右腕が発見された。それを機に始まる連続女性拉致殺害事件を、被害者、関係者、警察の視点から追っていく。 面白い! 有馬おじいちゃんの視点で展開する物語がとくに心に来て、うう…犯人…許せん…という気持ちになる。 割と落着したのにこの後まだ4巻分も残ってるのが不穏すぎる。でもこのあとどう展開していくのかが楽しみ。
  • 2025年6月20日
    アクロイド殺し
    アクロイド殺し
    名探偵ポアロシリーズのひとつ。アクロイドという村でも有数の富豪が殺された事件を、第一発見者であり医師でもあるシェパードとその隣に引っ越してきたポアロが解き明かす話。 容疑者全員がちょっとずつ嘘をついているんだけど、それを解き明かして真相に辿り着く25章が最高だった。 今でこそ信頼できない語り手ものはたくさんあるけど、これが出版された当時に大きな波紋を呼んだのは分かるなぁ。
  • 2025年6月13日
    Another(下)
    Another(下)
    夜見山市に引っ越した中学3年生の主人公、榊原が、様子のおかしいクラスメイトたちに困惑しながら何が起こっているのかを探るホラー小説の下巻。 ホラーというか、良いボーイミーツガールだった。 登場人物の不可解な行動が繋がっていくのが面白かったけど、思ってたよりもクラスメイトが死ななかったな?という変な感想を抱いてしまった。
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