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白沼
@shironuma
趣味は現実逃避。読んだものの記録。
  • 2025年7月12日
    模倣犯 (五)
    模倣犯 (五)
    公園のゴミ箱から女性の右腕が発見された。それを機に始まる連続女性拉殺害事件の顛末がついに語られる最終巻。 面白かった〜! みんなが周りの人間の身勝手さに振り回され(また自分も身勝手さで周りを振り回していて)、そんな中でどうにか足掻く物語だったなあ。 巻き込まれた被害者とその関係者全員が可哀想というかこんな奴らのために犠牲に…?と思わせれるんだけど、中でも由美子がお兄ちゃんは人を殺したと思ったまま死んじゃったのが本当に…うぅ…。
  • 2025年7月9日
    模倣犯 (四)
    模倣犯 (四)
    公園のゴミ箱から女性の右腕が発見された。それを機に始まる連続女性拉殺害事件を、再び被害者、加害者、関係者の視点から追っていく四巻。 犯人以外の登場人物ほぼ全員が浮き足だっていて、人間って余裕なくなるとそういう言動になるよね…と見につまされる内容だった。 そんな中で光る有馬さんの安定感よ。 次回が最終巻らしいけど、どう決着するのかすごく楽しみ。特に犯人がどういった結末を迎えるのかが気になる。
  • 2025年7月7日
    模倣犯(三)
    模倣犯(三)
    公園のゴミ箱から女性の右腕が発見された。それを機に始まる連続女性拉殺害事件を、二巻と同じく加害者の視点から追う三巻。 浩美は家庭環境も相まってクソクソのクソ野郎だしやったことは許されないんだけど、ピースと出会わなければここまで捻れなかったのかなぁと思う三巻だった。 あと和明優しすぎないかなぁ!?自分だったら浩美のこと見捨てちゃうと思うので余計にそう思う。 残された由美子たちのことを思うとしんどいけど四巻が楽しみ。
  • 2025年7月1日
    二木先生
    二木先生
    担任で美術教室である二木の秘密を知った主人公の田井中が、逆に秘密を知られたことで二木を脅しながら交流(?)を深めていく話。 ドロドロした仄暗い話かと思っていたら読了感爽やかだし、「普通の人生」に対して抱いていた劣等感を抱き締められたような心地になる物語だった。 話がすごく面白いのはもちろんなんだけど、二木先生のキャラクターが良すぎる。話し方とか授業と私生活のギャップとかそのあたりでうっかり恋に落ちちゃいそうになるなぁ。
  • 2025年6月27日
    模倣犯(二)
    模倣犯(二)
    公園のゴミ箱から女性の右腕が発見された。それを機に始まる連続女性拉殺害事件を、一巻とは違って加害者視点から追う二巻。 加害者視点、同情できるところが全くなく全編通して胸糞悪い感じが良かったし、思ったより行き当たりばったりなのに上手くいって調子に乗っちゃう感じも良かった。 三巻はまた警察や被害者側に視点が戻るのかな。楽しみだなあ。
  • 2025年6月26日
    模倣犯(一)
    模倣犯(一)
    公園のゴミ箱から女性の右腕が発見された。それを機に始まる連続女性拉致殺害事件を、被害者、関係者、警察の視点から追っていく。 面白い! 有馬おじいちゃんの視点で展開する物語がとくに心に来て、うう…犯人…許せん…という気持ちになる。 割と落着したのにこの後まだ4巻分も残ってるのが不穏すぎる。でもこのあとどう展開していくのかが楽しみ。
  • 2025年6月20日
    アクロイド殺し
    アクロイド殺し
    名探偵ポアロシリーズのひとつ。アクロイドという村でも有数の富豪が殺された事件を、第一発見者であり医師でもあるシェパードとその隣に引っ越してきたポアロが解き明かす話。 容疑者全員がちょっとずつ嘘をついているんだけど、それを解き明かして真相に辿り着く25章が最高だった。 今でこそ信頼できない語り手ものはたくさんあるけど、これが出版された当時に大きな波紋を呼んだのは分かるなぁ。
  • 2025年6月13日
    Another(下)
    Another(下)
    夜見山市に引っ越した中学3年生の主人公、榊原が、様子のおかしいクラスメイトたちに困惑しながら何が起こっているのかを探るホラー小説の下巻。 ホラーというか、良いボーイミーツガールだった。 登場人物の不可解な行動が繋がっていくのが面白かったけど、思ってたよりもクラスメイトが死ななかったな?という変な感想を抱いてしまった。
  • 2025年6月11日
    Another(上)
    Another(上)
    夜見山市に引っ越した中学3年生の主人公、榊原が、様子のおかしいクラスメイトたちに困惑しながら何が起こっているのかを探るホラー小説。 「Anotherなら死んでた」の元ネタを知りたかったので読んでみた。 軽快にサクサク読めるので気分転換になって良い。 クラスで何があっても榊原くんは死にさえしなければ東京に戻れるし…と気楽な気持ちで読んでたら最後でゾゾっときた。下巻も楽しみ。
  • 2025年6月9日
    バベル オックスフォード翻訳家革命秘史 下
    銀に異なる国の言語の二つの言葉を刻むことで魔法のような効果を得られる世界で、中国の広東で育ったロビンがバベルという大学の翻訳研究所に入学し、さまざまな困難や現実に直面する、という物語の下巻。 上巻の時点でハッピーエンドにはならないだろうなぁと思ってたけど、結末に胸がギュッとなった。輝かんばかりの学生時代の描写があるからこそ、ロビンたちの離別がすご〜〜くしんどい。 この本のことしばらく忘れられないだろうなぁ。番外編とか出ないかな。グリフィン世代の話とか絶対面白いよ。
  • 2025年6月3日
    バベル オックスフォード翻訳家革命秘史 上
    イギリスが舞台。銀に異なる国の言語の二つの言葉を刻むことで魔法のような効果を得られる世界で、中国の広東で育ったロビンがバベルという大学の翻訳研究所に入学し、さまざまな困難に直面する、という物語。 一文一文が非常に濃密で読むのに時間がかかった。でもすごく面白い〜!差別と疎外感と自己嫌悪と自己陶酔の描写が最悪で最高だった。 世界の大きさに無力さを感じる場面で、「(世界は)おれたちが思っていたのと同じくらいの大きさだ。(中略)でも目の前にあるものを見るのを拒むのがとても上手になってしまったんだ」というセリフが良かったなあ。 上巻の最後でどえらいことになってたので下巻もはやく読みたい。
  • 2025年5月27日
    火蛾
    火蛾
    作家であるファリードが、アリーというイスラム神秘主義の修行者の身に起こったことを聞くという本。修行中に起きた殺人事件の真相をアリーの視点からもファリードの視点からも追う。 1ページ目で、哲学的で難しいかも…途中で読むのやめちゃうかも…と思ったのに、気がついたら引き込まれて読破してた。題名だけ知っててあらすじを何も知らなかったので急にミステリが始まってビックリしたけど、結末がまさしく宗教とミステリの融合!という感じで良かった。 語り部の真に迫った感じがなかなかない読み味で夢中になっちゃった。
  • 2025年5月24日
    世界軍事学講座
    現代の軍事戦略について、国ごと、戦略ごとに広く浅く教えてくれる本。 時々戦記ものを読むのでその助けになるかなぁと思って読んでみた。 助けになるかはなんともいえないけど、個人的には12章の特殊戦略や15章の指揮と統率あたりが興味深かった。 1996年に出版された本なので、ここからさらに技術が発展した現代ではどうなっているのかが気になる。
  • 2025年5月22日
    BIG THINGS どデカいことを成し遂げたヤツらはなにをしたのか?
    BIG THINGS どデカいことを成し遂げたヤツらはなにをしたのか?
    題名の通り、メガプロジェクトを予算、工期、便益ともにクリアしてゴールするにはどうすれば良いのか?という本。 ちなみに1万6000件のメガプロジェクトのうち予算も工期も便益も達成したプロジェクトは0.5%しかなく、予算と工期のみをクリアしたプロジェクトは8.5%しかないらしい。 ビジネス書の中でもかなり面白く読めた本だった。結論がはっきりしてるのも良い。 世界初が過大評価されている、とか、何かと独自性バイアスがかかりがちなので客観的なデータから予算や工期等を予測すべきというあたりは日常の指標としても役に立ちそう。
  • 2025年5月19日
    シャドウ
    シャドウ
    凰介の母親が病気で亡くなった次の日、凰介の幼馴染である亜紀の母親が自殺した。 凰介の父、亜紀、亜紀の両親に何が起こっているのか、真相へのヒントを散りばめながら物語が進んでいく。 面白かった! ミステリージャンルはある程度犯人や結末を予測しながら読むタイプの人間なんだけど、ここまで自分の推測が外れて、かつ納得できる真相の推理小説はなかなかない気がする。もう一回最初から読み返していろいろ確かめたい。 主要登場人物がみんな良かったし、特に物語を通しての凰介の成長と覚悟が良かった。凰介と亜紀は幸せになってくれ〜。
  • 2025年5月15日
    斬首の森
    斬首の森
    とある記者が、鮎実という女性からカルト宗教じみたTという企業の洗脳合宿の話を聞き出していく。合宿から逃げ出した鮎美がどのように森の中を彷徨い逃げ出したのかを話す中で、Tの目的も明らかになっていく。 面白かった!どんどん解き明かされていく真相に背筋がゾゾっとしつつ、読む手が止まらなかった。 終盤になるにつれて登場人物への印象の変わり方もすごい。あ、鮎実〜〜!?ってなるのと、佐原さんが良すぎる。
  • 2025年5月13日
    ネメシスの使者
    死刑判決を免れた犯罪加害者の家族が殺され、現場にはネメシスという文字が残されていた。被害者家族と加害者家族の感情、死刑制度の是非に焦点を当てながら、テミスの剣に引き続き警察官の渡瀬が犯人を追う。 前作の方がワクワクしたかもなぁと思って読み進めていたら、最後の怨憤の章でギャッとなった。犯人の執念深さと渋沢の化け物じみた吐露がしんどい。それと比較して渡瀬の安心感よ…。いやあすご〜く面白かった。 でも前作も今作もフィクションだから面白いと思って読み進められるけど、当事者になったらたまったもんじゃないよなぁ。
  • 2025年5月8日
    臨死体験 下
    死にかけて生き返った人が「三途の川を見た」というような臨死体験について、科学的に解明しようという本、の下巻。 このアプリで見かけて気になったので、上巻に引き続き読み進めてみた。 脳については解明されてないことが多いので、科学の発展を待たないと臨死体験のメカニズムは分からんという結論なんだけど、インタビューの内容が面白くて読み応えがある。 印象に残っているのは、臨死体験で起こるコア体験は共通している(体から抜け出す、光を見る、トンネルを通るとか)けど、その解釈や肉付けが宗教や文化によって変わるという点かなぁ。
  • 2025年5月4日
    テミスの剣
    テミスの剣
    強盗殺人事件の犯人が拘置所で自殺したが、時が経ち真犯人がいることが判明した。事件を担当した刑事である主人公の渡瀬が、冤罪に加担した悔恨の念に襲われながらも真犯人を追うミステリー。 すっっごく面白かった〜。 冤罪が主題の一つでかつ国家権力を持ってる人間の描かれ方が露悪的なので、一見すると重厚な刑事物っぽいんだけど、大筋は過去に間違いを犯して反省した主人公の渡瀬がそれを胸に刻んでまっすぐ突き進む王道物語なのでかなり読みやすい。最後までどばっと読み進めちゃった。 渡瀬は一生償い続ける人生を送るんだろうなぁ。続編もあるらしいのでそのうち読みたい。
  • 2025年5月2日
    玩具修理者
    玩具修理者
    "彼女"がサングラスをかけている理由を知るために彼女の過去を聞くことになる「玩具修理者」と、全く知らない男から親友だと言われた男が彼の"過去"を聞くことになる「酔歩する男」。 二編からなる中・短編集。 いや〜主人公に感情移入するタイプの読者なので、どちらも読んだ後の絶望感がすごい。とくに酔歩する男はページを進めるごとに世界がぐらんぐらんして、残り数ページで(良い意味で)おえぇ…となり、最後そのままシャットダウンさせられた、みたいな、強烈な体験を味わえる。 あとどうでもいいけど表紙も怖い。夜に目があってビビり散らかした。
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