
Kenji
@kenji
2025年6月4日

読み終わった
視覚障害者の人との関わりを通じて得た気づきをまとめたエッセイのような読みやすい本。
なんとなく触れづらい、障害者の話題をより多面的に捉えさせる。知識は障害者の「情報」にしか過ぎないが、この本は「意味」を与えてくれる。
多様性を謳う時代に、障害者について構造的なイメージを膨らませてくれる。
特に印象に残っているのは、「触媒としての障害」という言葉だ。
障害者のあり方や考え方に触れる事で、新たな気づきや発見があるということだ。
例えば、障害者の生活にはコントロールできないことも多い。だからこそ、「コントロールしようとしなければ、人生は面白い」と思えるという。
自立する、ことは一人だけで生きる事ではなく、依存先を増やすことだとわかる。
アンタッチャブルな存在とせず、ある種「面白がることで」、問題の本質を見る術を養えると気づいた。
