もぐもぐ羊 "ロシア文学を学びにアメリカへ..." 2025年6月3日

ロシア文学を学びにアメリカへ?
昨日読み終えた『とるに足りない細部』が重かったので、軽やかな沼野先生のエッセイを。 タイトルの答えはアメリカには亡命したロシア人作家が多く、ロシアに行くより研究しやすいとのこと。 アメリカで英語以外の言語を話す人たちに関心を持ち、移民としてアメリカに渡ってからの人々についてわかりやすく解説されていてこちらの興味をそそる文章はさすが。 また前半のイディッシュ語について章について、東欧系やロシア系のユダヤ人からイディッシュ語を学び、ユダヤ人コミュニティーに遊びに行った話もおもしろかった。 『とるに〜』のユダヤ人(イスラエル兵)はイスラエルに住むシオニストだが、沼野先生が交流した人たちは住んでいた国から半ば追い出されるようにアメリカに渡ったユダヤ人だから、ユダヤ人と一括りにしてはいけない。 イディッシュ語とヘブライ語の違いなどについても詳しく書かれていて読んでいて楽しい。 もう半分くらい読んでしまったけど、ずっとおもしろいのはすごいな〜と思う。
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