
本屋lighthouse
@books-lighthouse
2025年6月4日

生物界は騒がしい
D.G.ハスケル,
屋代通子
まだ読んでる
だいぶ間があいてしまったが再開。哺乳の機能が発声の機能を複雑で高度なものにしたらしい。乳を吸う、この「吸う」という機能がすごいらしく、そのおかげで発声やら調音やらもできるようになった、みたいなことが書いてある。この本も「発声と身体のレッスン」だった。
文字を目にして三〇〇ミリ秒後、脳の視覚野を電気信号が走る。四〇〇ミリ秒後、聴覚野に火が点き、音と言語を解釈する部位がすみやかに続く。書かれた文字に注意を向けてから一秒もしないうちに、黙って読み上げられた単語が脳の「聞くこと」に関わる領域をあわただしく活動させる。黙読することでわたしたちは、書いた人間の声の亡霊に、触れることができるのだ。(p.90)
『発声と身体のレッスン』を読むとき、すでに私は著者ではなくなぜか向井秀徳の声と動きによって「声の亡霊」が語りかけてくるように感じている。









