ごっちん
@ikuko0418
2025年6月5日

あらゆることは今起こる
柴崎友香
読み終わった
最初の感想(2025/6月)
柴崎さんの本を読んでいる時、お話そのものより、語り手の目を借りて世界を見ているような気になるのが面白く感じていた。
ストーリーを作っているというより、他人の目に映る景色をみているみたいな感じ。
この本を読んだら、なぜそれが面白いと思えるか、柴崎さんが何を面白いと思って書いているのかが、少し分かったような気がする。
「きょうのできごと」「わたしがいなかった街で」などもう一度読みたい。
「人の体はそれぞれ違う。本当に違う。外から見てもわからないし、どんなふうにつらいのか、苦しいのか、人に伝えることも、人の体を感じとることも、すごく難しい。
私はきづいたときには「人と違う」ようだったので、ずっと「他の人の感覚ってどんなんやろ」と気になっている。」
柴崎さんが、頭の中でおこっていることを客観的に書くこと、表現することをできる職業(小説家)になったことが、すごく必然だったなと思うし、私たちがそれを読むことができるってなんとも嬉しいことだと思う。
はっと思ったエピソード
「人に助けを求める」醤油…のところ
「励ましの歌を歌ってください」インセンティブの意味を調べるにあたった経緯…というか脳の中の動き
北海道旅行のくだり→「偶然性と他力に飛び込むかどうか」
(&それを楽しく思えるかどうか…なんだろうなぁ〜)
「私と友達」友達の定義?について
この本も付箋を貼りたいところがたくさんあり、(図書館で借りたので)購入したいと思った。
この「ケアをひらく」シリーズも面白そうな本がたくさんあるな…