
talia
@talia0v0
2025年6月2日

マーダーボット・ダイアリー 上
マーサ・ウェルズ,
中原尚哉
買った
読み終わった
よ、読み終わった〜!!おもしろかった!
上下だけど直接繋がってるわけじゃなくて分かれた話が上巻に二つ。下巻まで読むと大きいひとつの話の全体像が見えるのかなと思うなど。
著者のインタビューで、“It’s a slave narrative, she says. What’s annoying is when people don’t see that”と答えてる記事を(部分的に)見た事があるのでそれを念頭に読みました。
マーダーボット(以降弊機)は自分のことを人間扱いしてくれるプリザベーション補助隊員たちとのやりとりを居心地悪く思っていた。そして自分を後見人にし自由契約にしてくれた(奴隷解放してくれた)メンサーの元も逃げてしまうんだけれども、どうにも人間に情があって死んだり傷ついてしまうリスクに胸を痛め、彼らに協力しようとする。
二つ目の話、『人工的なあり方』では、依頼人にラビハイル(目的地)に向かってはいけないと伝えるべきところを「仲間といっしょにまた仕事がしたかった」気持ちを優先させて依頼人たちをラビハイルに向かわせて大怪我をさせてしまう。彼の選択を後押ししたのは「人間から命令されることに慣れすぎて、人間がみずからの愚行で傷つくことを軽視して」しまっていたからという、人間との接し方についての葛藤と、警備ユニットとしてのあり方から抜けきれない葛藤がグラデーションのように混ざり合うラストが切なかった。
下巻も楽しみです。



talia
@talia0v0
該当記事
> “Murderbot, She Wrote
https://www.wired.com/story/murderbot-she-wrote-martha-wells/
『マーダーボット・ダイアリー』シリーズの著者マーサ・ウェルズ(Martha Wells) へのインタビュー記事。興味深いのは著者自身が本作について「これは奴隷の物語だ」とはっきり言っていること。そして、さらに「それに気づかない人がいるのにはイライラする」とも。(翻訳は厳密ではありませんので勘弁) [本]
“It’s a slave narrative, she says. What’s annoying is when people don’t see that””
https://bsky.app/profile/inuyamanihongo.bsky.social/post/3lmja6fqng22u