
Aruiwa
@atodeyomu
2025年6月6日

ナラティヴの被害学
阿部幸大
読んでる
「わたしはここで、良心が問題を解決するはずだと主張したいのではない。みずからが無関係だと思ってきた問題に、じつは生まれながらにして間接的に関わってきたのだと知り驚くことが、その問題にコミットしよういうモチベーションを発生させうるということだ。とにかく責任を負えと要求するのではなく、個々人の内側から芽生える、それぞれの応答可能性――その実現を促すには、おそらくその個々人の歴史を知り、そのうちに応答可能性へと発展しうる固有の種子を見出すような努力が必要になるだろう」
第3章「ノラ・オッジャ・ケラー『慰安婦』におけるコリアン・アメリカン二世の応答可能性」