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2025年6月6日

長い一日
滝口悠生
クリスマス・イヴに改めて新品の本を買った日の日記、ぽい。
2022 12/24
クリスマス・イヴに今年読んだベストの一冊を改めて新品で買った。去年末くらいから少しづつ教えて貰ったりプレゼントで頂いたりして読み始めた日本語で書かれた小説はどれも素晴らしかったのだけど、それらも全部この小説に繋がっていた。と、少し大袈裟なことを言いたくなるくらい素晴らしい小説だった。これは、そのとき考えていた友人のことや苦手な日記を書いていた時期に読んだことも関係していると思うけど、この小説を読んだあとには、日常を言葉、文章にして残す(それを読む)ということをとても意識するようになったりもして。書くことで日常に意味を見出す。もちろんそれにも納得出来るけれど、別にそこに意味なんかなくても良いんじゃ無いかなと思ったりもするし、その意味のなさを大切にしたいとも思ったりもする。それでも、それぞれの日常、ずっと続けば良いなという日常も、なにも考えず過ぎていく日常も、そこから抜け出したいと思ってしまうような日常でも、それをそれぞれのかたちで書き残すこと自体にはやっぱりなにかしらの意味があるとも思っていて…。
最初にこの小説を読み終わったのは、6月にしてはとても暑かった日のいつもは行かない駅の公園のベンチで、その日のことは誘って頂いたzineにも書いたけれど、さっき長いエスカレーターを降りた先のベンチで冷たい風を感じながら、見返しに付箋を貼り付けて、あのときも使っていたお気に入りの栞を挟んだことや、そのとき考えていたこと、それに乗り込んだ電車の隣の車両にサンタがいたことなんかもやっぱり書き残しておきたい気がして、帰りに小さな日記帳を買いました。来年は少しづつ日常も書き残していきたい。



