
図書委員の歩き方
@numo_book
2025年6月6日

街とその不確かな壁(上)
村上春樹
まだ読んでる
p.202
何よりこたえるのは、自分か世界全体から見捨てられたように感じられることだ。自分がひと切れの価値も持たない人間に見えてしまうことだ。自分が無意味な紙くずになったように、あるいは透明人間になったように思えてしまうことだ。手のひらを広げてじっと見つめていると、向こう側がだんだん透けて見えてくるのだーー嘘じゃなく、本当に。
失恋した時、わたしも同じ気持ちになった。そう、こういうことなんだよ…ふと思い出した。


