はるにれ "虫を描く女(ひと)" 2025年6月7日

はるにれ
はるにれ
@Elms1130
2025年6月7日
虫を描く女(ひと)
画家マリア・シビラ・メーリアンのスケールの大きさは超弩級だ。やることなすこと、メチャクチャかっこいい。 まず、意欲が半端じゃない。虫は廃棄物から自然発生すると信じられていた時代に、虫の生態を自分の目で観察、独学で研究。52歳という年齢で南米スリナムへ渡り、過酷な環境で2年間調査を続けるなんて。そして、なんと言っても、彼女は成功者だ。帰国後「スリナム産昆虫変態図譜」を出版して、センセーションを巻き起こすことに。 これだけでもお腹いっぱいなのに、甲斐性のない夫と離婚した時の手際、南米でのインディオとの交流、プランテーション批判など、本業以外にも注目ポイントが目白押し。作者の中野京子さんはメーリアンの絵のダイナミックな構図とエネルギーに溢れた人柄を結びつけてる。確かに並外れた体力ないと、3ヶ月かけて南米行って、ジャングルの中でフィールドワークなんてできないわ。メーリアンにはなれないけれど、体力は大切しないとな。
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