虫を描く女(ひと)

27件の記録
- つたゐ@tutai_k2025年9月11日心に残る一節「なぜ科学者が芸術の審判を下すことが許されるのだろう?その逆はないのに。」『虫を描く女「昆虫学の先駆」マリア・メーリアンの生涯』中野京子 NHK出版
- つたゐ@tutai_k2025年9月11日読み終わった誕生日だし、仕事とか関係ない「読みたい」だけの本買おう!と思って買った本! いやー!!!!!読めてよかった。 17世紀のドイツに生きた昆虫画家の生涯。大画家の家に生まれた女の子が、自分の興味のままに昆虫と向き合い、昆虫が「変態する」とは考えられていなかった時代に、その「変態」を観察し、画才を発揮して、最高傑作の画集を作るまでを追っている。 17世紀のヨーロッパで、女性が離婚して母娘を連れて生きていくこと、南アメリカへ渡り、現地の生物を観察したこと、旺盛な好奇心と凄まじい行動力が描かれていて、めちゃめちゃ面白かった。 フェミニズムや女性史として読むこともできると思うんだけど、なんというかその好奇心、探究力!の凄まじさに圧倒されて、ただただ読み物としても最高に面白く読める本だと思った。 だけど「昆虫が変態する」と考えられなかった時代に描かれたマリア・メーリアンの絵は、科学の発展とともに否定されるようになってしまう。「その時代」の最先端や、芸術性を科学があっさりと批判/否定していくところとかは読んでいて苦しくなった。でも、マリア・メーリアンの絵というものは、すばらしく、その軌跡もまた否定されるものではない。 こんな夢中になって読める本があるの、本当にいいなあ。
- mayu@yatsu_books2025年5月5日読み終わった@ 自宅昆虫画家と言われる、マリア・シビラ・メリーアンの画集を持っていて、最近出版された本書を早速購入した。 中野京子さんによるマリア・シビラ・メリーアンの生涯を書いた本。1/3ほど読んだけど、なかなか面白い。