虫を描く女(ひと)

20件の記録
- はるにれ@Elms11302025年6月7日読書メモ一緒に読んだメーリアンを知るきっかけになった本。旅行先でなんとなく本屋に入って、自分へのお土産として買った。絵が鮮やかで印象的だったし(なんせ虫)、文章ばかりでないから読みやすそうと思って。ドイツ語からの翻訳だったことに、今回読み直すまで気がついてなかった。いい加減だな。 こちらの方が簡潔な伝記だから、中野さんの本の方で強調して書かれていることが逆に気になった。例えば、メーリアンの容貌について。彼女は「美貌に恵まれていないという自覚」があったのではないかというのが中野さんの意見。また、絵画の種類や画材にはヒエラルキーがあるから、メーリアンが銅版画や水彩絵の具にこだわったことを惜しんでる。もしメーリアンが油彩画を描いていたら、と。 「スリナム産昆虫変態図譜」は結構なお値段がするけれど、いつか手に入れられたらいいな。
- はるにれ@Elms11302025年6月7日読み終わった読書メモ画家マリア・シビラ・メーリアンのスケールの大きさは超弩級だ。やることなすこと、メチャクチャかっこいい。 まず、意欲が半端じゃない。虫は廃棄物から自然発生すると信じられていた時代に、虫の生態を自分の目で観察、独学で研究。52歳という年齢で南米スリナムへ渡り、過酷な環境で2年間調査を続けるなんて。そして、なんと言っても、彼女は成功者だ。帰国後「スリナム産昆虫変態図譜」を出版して、センセーションを巻き起こすことに。 これだけでもお腹いっぱいなのに、甲斐性のない夫と離婚した時の手際、南米でのインディオとの交流、プランテーション批判など、本業以外にも注目ポイントが目白押し。作者の中野京子さんはメーリアンの絵のダイナミックな構図とエネルギーに溢れた人柄を結びつけてる。確かに並外れた体力ないと、3ヶ月かけて南米行って、ジャングルの中でフィールドワークなんてできないわ。メーリアンにはなれないけれど、体力は大切しないとな。
- mayu@yatsu_books2025年5月5日読み終わった@ 自宅昆虫画家と言われる、マリア・シビラ・メリーアンの画集を持っていて、最近出版された本書を早速購入した。 中野京子さんによるマリア・シビラ・メリーアンの生涯を書いた本。1/3ほど読んだけど、なかなか面白い。
- はるにれ@Elms11302025年4月18日買った本屋で見かけて、びっくり。中野京子さんにはマリア・シビラ・メーリアンについての著書があったんだ。それも「怖い絵」より前に。復刊されて、嬉しい。もっとカラーの絵が多ければ、とは思うけれど、新書版だし、買いやすさも大切だからなあ。