
あぐり
@aguriiii_1123
2025年6月12日

買った
読み終わった
心に残る一節
ネタバレあり
@ 自宅
表紙の雰囲気に惹かれて書店で購入。
人と人のつながりを感じられる本。
キャンドルが寒さや暗さから逃げる手だてとなるように、自分なりの「灯り」を探すこと。
どうやって時間を使うことが自分にとって心地いいのかを見つけること。
それが「幸せ」の意味。
いつもやることに追われてる生活だから、少しだけ抜け出して、心地よいと感じられる時間を作ってみようかなと思った。
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「自分を取り繕ったり自慢をするのってパワーがいるんですよ。だからSNSなんかでそのパワーを真っ正面から受け止め続けるのって結構疲れるんじゃないかな、って。よそ見してるくらいがちょうどいいんですよ。ほら、リスみたいにね」p.55
「雑味だって旨味になる。自分が美味しいと思えばそれでいい。人まねじゃなくて、自分の価値基準を持つ。自分が快適なら、それが理想の暮らしになるのだ、と。」p.58
「だから心が雨の日、つまり疲れ果ててしまったときこそ、考え方をぐるりと変えてしまえばいいんです。発想の転換ですよ。雨はつまらない、憂鬱だ、っていう考えを、服装を変えれば雨は楽しい、愉快だ、ってね」p.100
「ある出来事があったとして、沈み込んで頭を抱えるか、えへへと笑って頭を搔くか。どのみち同じなら後者のほうがいいに決まってるじゃない」p.103
「急激に育った木はヤワなんです。でも時間をかけて変化していった木は強くなるんですよ。自分をいたわるってそういうことじゃないですか?」p.147
「いくつもの貯蔵庫……。それは自分の中に多様性を作ることに似ている。ひとつの役割だけにこだわらず、いくつもの自分がいればなんとかなる。小夜子が好みのものを集めてSNSにアップしていたこと、それも歩き続けていくためのひとつの方法だったのだ。」p.148
「自分の存在が誰かの癒しになる……。もしそうだったら嬉しいし、そんな美容師でありたい。
でも、時には心の弓をひこう。いつも笑顔でいられるために。」p.195
「答えはまだはっきりとは見えない。でもあえて引退を決める必要はない。暮らしと仕事が上手く混ざりあっていい色が出る。そんな瞬間を気長に待ってみようか、と。」p.230