
凝
@mtmtroom
2025年6月8日

休館日の彼女たち
八木詠美
読み終わった
帯の概要に惹かれて手に取った一冊。誰にでも、誰にも打ち明けられない悩みがある。殻を破ってほしいくせに自ら分厚い壁を作ってしまうもの。
でもやはり諦められなくて、胸の奥深く、誰にも触れられない場所へそっと隠しておく。
言葉は怖い。言葉は心を傷付ける。だから距離を置いておきたいし、触れたくない。けれども美しくて、あたたかい。
だから人はひとりでは生きてゆけないのかもしれない。誰かと生きていたくて、できれば大切な人と、共に。
誰にでも心には弱い箇所があること、コミュニケーションは心に勇気に与えてくれることを、あの黄色が教えてくれました。とても素敵な物語で、わたしにとって大切な小説になりました。
どうか彼女たちの未来にたくさんの祝福が、少しでも長い時間が、訪れますように。



