
読書猫
@YYG_3
2025年6月8日

大人の友情
河合隼雄
読み終わった
(本文抜粋)
"友人とは、「夜中の十二時に、自動車のトランクに死体をいれて持ってきて、どうしようかと言ったとき、黙って話に乗ってくれる人だ」"
"人間はなかなか一人では生きられない。孤独は恐ろしい。自分の存在を認めてくれる人がいることで、人間はどれほど安定しておられるかわからない。"
"非常に割り切った言い方をすると、類似性の高さは関係の維持に役立ち、相反性の高さは、関係の発展のために役立つ、ということになるだろう。"
"ヨーロッパの中世に生まれたロマンチック・ラブでは、男女が性的に結ばれることは禁じられていた。あくまでも合一したい、という強い願いをもちつつも、それが禁じられていることによる苦しみによって、心が鍛えられ、人格が磨かれる、というのがその根本であった。そこには、隠された宗教性がある、と言っても良かった。至高の幸福は、断念によってこそ支えられる、という知恵があった。"
"「秘密」は人間を個別化するための大切な要素である。"