
ハム
@unia
2025年6月10日

ハリネズミ・モンテカルロ食人記・森の中の林
鄭執(ジョン・ジー/てい・しつ/Zheng Zhi),
鄭執(ジョン・ジー/てい・しつ/Zheng Zhi),
関根謙(せきねけん),
関根謙(せきねけん)
読み終わった
ハリネズミ
精神病の伯父が実はかなり良い味を出していて、世間からの目や評価とは関係なくその存在という力は確かに主人公に届いている感じがいい。
モンテカルロ食人記
主人公の悩みや不安といった描写が秀逸。
クズな叔父との会話を通して湧き起こる心情からの「山月記」ばりの爆発展開がすごい。
森の中の林
三世代に渡るドラマ。ミステリー調に話が繋がっていく構成の妙。
舞台となる瀋陽への縁を思わせる文字通り根を下ろす仕掛けが良かったなぁ。
どの作品も哀愁、郷愁があるというか、いい意味でどこか泥臭さがあるというか、雰囲気が味わい深くて、短い話ながらものすごく濃厚に感じられる。
話を通してその国の文化や空気感を感じることができる作品は読書やっぱりいいなと思えていい。






