みつ "水中の哲学者たち" 2025年3月6日

みつ
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@m-tk
2025年3月6日
水中の哲学者たち
---人間、動物、宇宙、神。彼らの問いは万物をかけめぐる。その中で、誰よりもかぼそい字で、ささやかに書かれている問いが目に入る。 友だちの人生を歩めないのはなぜ。
みつ
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──友だちの人生を歩めないのはなぜ。誰かがわたしにささやきかける。わたしの人生を捨ててしまいたいわけではない。友だちの人生が心の底から妬ましく、入れ替わりたいわけでもない。にもかかわらず、小さな少女がわたしの袖をつかんで離さない。 もしかしたらこれは、わたしはわたしをいつ選んだのか、という問いでもあるのかもしれない。選んでいないこれを、どうやって引き受ければいいのか、と。
みつ
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@m-tk
── 「どうか、変わることをおそれないでください」 ひとの話をよく聞き、それによって自分の考えがかわること、それを楽しんでください。先生はそう言って、少しだけ黙った。
みつ
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── 「ぼくたちは、いつも子孫繁栄しないといけないのかな」 「社会って、共同体って、どうしてもつづけなきゃいけないんでしたっけ」 「人間の生きる目的が繁殖することなら、すべてが、いまここで話したり、考えたりすること、それもぜんぶ、ぜんぶ無駄になる」
みつ
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── 観念の中でほほえむのっぺらぼうの他者はすべすべしていていいにおいがするのに、どうして現前した途端に、果てしない、おどろおどろしい、よくわからないものになってしまうんだろう。どうしてあなたを全身全霊で愛せないんだろう。カントだってびっくりの、道徳的な人間になりたいのに、なぜできないんだろう。
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