
stern
@ch3rry_luv
2025年6月12日

ナラタージュ
島本理生
かつて読んだ
1番好きな本。
葉山先生は、泉の気持ちを理解してくれていたけれど、ずっとずるい人だった。
映画の貸し借りをしたり、職員室で語り合ったり。色々なことから救ってくれた葉山先生に泉は好意を抱いていた。
高校卒業の日、泉は葉山先生に思いを伝えようとしたのに、葉山先生は彼女にキスをした。なぜ…?
最後のカメラマンから泉に伝えられるシーン、葉山先生の全てを理解することはできないけれど、核心に触れられた気がした。泉も葉山先生も一緒にいれば、お互い悪い方へと堕ちていきそうだった。だから別れを選んだ。前に進むために。でも葉山先生も泉と同様にお互いを一生忘れられない人となっていた。それはきっと「恋愛」という言葉で片付けられるほど単純なものではない。
泉と一緒にしばらく泣いた。