
ヨル
@yoru_no_hon
2025年6月12日

トムは真夜中の庭で (岩波少年文庫)
フィリパ・ピアス
読み終わった
読了
@ 自宅
「人間は、それぞれべつべつな『時』をもっているって。もちろん、ほんとうはだれの『時』もみんなおなじ大きな『時』のなかの小さな部分だけど」(p.262)
おじさんのアパートに預けられることになったトムは、真夜中にあるはずもない庭園に迷い込む。花が咲き乱れている花壇、木登りができるイチイの木、温室のキラキラ光るガラス、ひろい芝生や菜園...そして、そこで出会う少女ハティ。季節が移ろい、さまざまな顔を見せてくれる庭園に、読んでいるわたしも魅力されていく。やがてトムは、時間を遡っていることに気づき、《時》を永遠にとりかえようとするのだけど...。
《時》について問う場面は哲学的。大人になることの切なさ、悲しさも感じるけど、抗えないものの中で何を大切にするのか...。訳者の「私たちはみんな、じぶんのなかに子どもをもっているのだ。」という言葉、今ばかり過ごしてると忘れてしまいそうになるけど、同じ気持ちで向き合うことの大切さ、たのしさをいつまでも持ち続けていたいと思った。
きっと庭園も大時計も、ハティたちと過ごした日々が特別な時間だったのだろうな。
またひとつ宝物になる本に出会えた。
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6月はだいすきなハーブたちが勢いよく咲いてくれる季節。わたしと旦那と妹の誕生月でもある。マロウはもう盛大に咲いていて、タイムもミントもレモンバームも青々と茂っている、ラベンダーはもう少し。今回は挿し木がうまくいったのでもう少し増やせるといいな。毎年うせてしまうローズマリーは鉢植えで今年の冬はリビングに置くつもり。他にも、セージ、レモングラス、バタフライピーもそうするつもり。ハーブコーディネーターの資格、あんまり生かせてなかったから、今年は存分に発揮していきたい。ハーブケーキもつくる予定✌︎










